福井ロータリークラブ

クラブ向け情報

子どもの貧困対策フォーラム

経済的理由から将来への夢が持てない子どもが存在している事実があります。「子どもの貧困対策フォーラム」は現状を知りどのような支援が必要であるか共に考えるフォーラムです。

福井RCが提唱した「あしながプロジェクト」事業である、子どもの貧困対策フォーラムが5月12日、福井県福井市のハピリンホールで開催されました。

特別講演をされたNHK大阪放送局の新井直之氏は、貧困率の最新数値は16.3%から2017年度は13.9%と下がったものの油断できない状況にあること。子供の貧困対策は「未来への投資」であり、今後、家庭だけではなく『社会的養護』が重要になり、自分たちも他人事ではなく、自分事としてとらえる想像力を持たなければいけないということなど、とても分かり易く深いお話をして頂けました。改めて私たちも“子どもの貧困ブーム” で流されるのではなく、自分たちができることは何か?を常に考えていきたいと思いました。

後半のパネルディスカッションでは「福井の子どもの貧困の現状と課題」について議論しました。中でも福井県総合福祉相談所課長の芝氏からは、現在の福井の社会的養護の子どもたちに焦点をあてた話や、実際に子どもの貧困の経験をもつ花園大学の井原さんの貴重な経験、また社会に対する願いなどをお聞きし胸が熱くなり、会場に来られた方々も真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

最期に渡邊次年度会長が子どもの貧困フォーラム提言をされ、福井RCとして児童養護施設に暮らす子ども達にも普通に暮らす子どもたち同様に未来の可能性、夢を抱くことの大切さを知ってもらうこと、進学支援のための奨学金制度を目指しながら、就労支援を行っていくことを宣言し、会場は拍手喝采となりました。

会場は一般市民の方も含め満席となり大変有意義なフォーラムとなりました。

コーディネーター  竹澤 賢樹 氏

パネリスト  新井 直之 氏

パネリスト  芝 康弘 氏

パネリスト  浜崎 裕太 氏

パネリスト  井原 優希 氏

パネリスト  平野 洋一 福井RC会長

 

子どもの貧困支援フォーラムに於ける福井RCの公式表明について

(フォーラムでの福井RCの基本的スタンス)

福井RC主催であり、当クラブが提唱した事業である事。年度当初の基本的考えに賛同いただいている一陽、あしながプロジェクトメンバーの事も踏まえ、フォーラムでの平野会長の方針発言は非常に重要な位置けとなります。児童養護施設を18~20歳で退所する青少年について、福井RCだから支援できる事をしっかりと提言する事が重要です。

(提言案に至った経緯)

  • フォーラムを知る機会と位置付けたままだと、内容が希薄となる可能性がある。「見えない貧困」を踏襲し、その後のパネルディスカッションに於いて貧困の実情の事例発表に留まってしまうのではないか。結果、同情を買うだけのものにならないか。
  • 具体的支援方法を提案する事で、聴衆も自ら支援活動する場合を想定でき、議論が深化するのではないか。
  • 福井RCの当初目標である基金、財団の設立は外してはならないと考える。崇高な理念を平野会長が掲げたことで、そこに向けて継続事業として邁進していくことができる。但し、基金や財団の設立実現については、今年度の公式表明であっても今後の法改正等実情に併せ変化、変貌をしていく可能性はある。
  • 会員がビジョンが不安定と受取ると継続事業ではなく単年度事業になる可能性がある。

(提言案)

先ず、福井RCとしては児童養護施設に暮らす子ども達にも普通に暮らす子どもたち同様に未来の可能性、夢を抱く事の大切さを知ってもらう。そのために我々は、どれだけ時間を要しても最終的に進学支援のための奨学金制度を設立したいと考えています。

同時に貧困の連鎖を断ち切るためには奨学金の設立を目指しながら就労支援も行っていきます。

我々が実践する就労支援とは、不遇な環境下で育った子どもたちも普通の子どもたち同様に自己肯定感を持ち、努力する事で夢が叶う希望を持ってもらう事が重要と考えています。中高校世代から世の中にある職業を知ってもらい、職業人と接する事で社会の役に立っている実感や達成感、充実感、仕事への喜びを体感できるインターンシップやキャリア教育のプログラムを作りました。その共有化を進めるなど地域社会全体で子どもたちを育てていきたいと考えます。

次に就職時の支援です。児童養護施設を退所し社会人になるとしても、進学時同様生活基盤が整っていなければなりません。住居、生活関連の機器や家具等卒業したばかりの子どもたちが揃えようとするとかなり厳しい状況であります。その結果、憧れの就きたい職業ではなく、社宅のある企業、高収入な仕事との選択枝になって当然です。技術、或は資格が必要な職業に就きたいと夢見る子どもたちに対し、住環境や資格取得支援を行う企業を福井RCで募り、児童養護施設出身であっても臆することなく求職してもらえるような仕組み作りを考えます。

そのような環境が整備されることで、更に高みを目指そうとする子どもたちが現れると確信しています。その時までに進学のために支援する仕組みを完成させたいと考えています。

もちろん、我々は企業人であります。地域社会、青少年への奉仕活動の一環ではありますが、より優れた若者が一人でも多くこの福井に輩出されることは、企業経営者の集まりである我々にとっても大変に意義があり、より賛同の輪を広げていく事業であります。