湖南ロータリークラブ

湖南ロータリークラブ

会長あいさつ

野村哲哉会員

2023-24年度
湖南ロータリークラブ

野村 哲哉 会長

湖南ロータリークラブ2023~2024年クラブテーマ

「子どもたちを世の光に」

第35期 基本方針

2023~2024年度、第35期の湖南ロータリークラブ会長にご指名頂いた野村でございます。滋賀県で40年、産婦人科臨床医として働いて参りました。近年、分娩時の危機的出血による妊産婦死亡より産後うつによる自殺の方が多いという報告を受けて、ここ数年は、妊産婦のメンタルヘルスケア(主に妊産婦のうつに対するケア)に力を入れています。また、日本の少子化はますます進み、国も「異次元の少子化対策」を行うと言い出していますが10年遅い感があります。少子化に歯止めがかかり、社会に子どもが増えることは何よりの経済を活性化させることにもなります。そこで第35期のテーマは、「子どもたちを世の光に」と致しました。

現在の湖南市(旧石部町)にある近江学園は、西日本で初めてできた知的障碍者の福祉施設です。昭和21年大津市の南郷に創設され、糸賀一雄先生らが、「この子らを世の光に」と語りかけながら障碍者の福祉に力を注がれました。そして、昭和46年に現在の石部の地に移転されました。この歴史ある湖南市のロータリークラブとして、少子化で低迷する経済を立て直し、明るいより活気ある社会で幸福に生きるため、「子どもたちを世の光に」というテーマで多様性を意識した奉仕活動をしつつ、子どもを通じて誰一人取り残さない社会を目指したいと思います。

35周年という節目でもあり、パスト会長に奉仕プロジェクト(職業・社会・国際・青少年)委員長を務めて頂き、「今後の湖南ロータリークラブの在り方」を改めて考える年度としたいと考えました。それが創立35周年の歴史を振り返り、伝統を重んじながらも今の社会にふさわしい「新しいロータリー」を目指すことになるのではないか、そして2023年11月11日の創立35周年記念式典では、次の世代にいい形でバトンタッチするための一助となるような報告ができるようにしたいと思います。

滋賀県は、琵琶湖をはじめとして自然に大変恵まれています。また自然災害は少なく、多様性を受け入れる文化があることにより流入人口も多くそして出生数の減少も全国のトレンドよりは緩やかでありかつ、日本一長寿の県です。若年層に経済支援と雇用環境の改善を行い、「幸せに生きる」ことを望み、「家族をつくろう」という思いを持つようになってもらいたいと思います。そしてもう一人産み育てたくなるような社会になるように、いつまでもコロナに振り回されることなく、正しく恐れながらもきっちりと対応していくというスタンスで、1年間皆様のお力をお借りして湖南ロータリーを運営させていただきたいと思います。また、2022~2023年度RI会長エレクトのゴードンR.マッキナリー氏は、「私のビジョンは、ロータリーの仲間になりたいと思うすべての人、世界でよいことをしたいと願うすべての人が、それぞれに合った方法でどこででも参加できるロータリーとなること」と話されています。湖南ロータリーも、このような国際ロータリーの流れに沿って、会員増強にも努めていきたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。