綾部ロータリークラブでは、2017年度から当クラブ独自の活動として「成人式レター」事業を実施しております。この事業は、綾部市内６中学の３年生に対して成人式を迎える５年後の自分に宛てた手紙を書いてもらい、ロータリークラブが５年間預かった後、成人式直前に本人にその手紙を送る事業です。

卒業を控えた中学３年生にとって夢や希望、不安でいっぱいのこの時期に、近い将来の自分に宛てた手紙を書くことは、気持ちの整理や、決意を確認する良い機会になると考えます。

加えて、成人式という晴れの日を迎える時に、過去の自分からの手紙を受け取ることで、大人への一歩を踏み出す新成人にとって、懐かしさと新たな決意を促す良い励みになればとの思い出取り組んでいるものです。

例えば一つの感動的な事例として以下のようなものを紹介させていただきます。

これはロータリー会員ではなく事務局での出来事です。『先日、たまたま成人式へおいでにならなかった新成人の方のお宅が知り合いだったことから今年度のレターをお届けしました。』その後の出来事です。

その方の息子さんは、昨年の終わりごろ少し色々とあり、実家へ帰ってこられていたそうです。そんな時に自分が５年前に書いた自分宛の「成人式レター」が届き、それを見られた息子さんが涙されていて、それから少し前を向いて今は元気にしておられるとの事で、ご両親ともすごく感謝され、綾部ロータリークラブの事務局員である私の自宅までお礼に来られました。

私は事務局ということだけなのですが、とその時は返事しましたが、とても温かな気持ちにさせられました。そしてその息子さんが前向きに歩かれはじめたこと思うとこの事業に事務局としてであっても携わることが出来たことに本当に良かったと思いました。