2024-25年度 第1回社会奉仕委員長会議を開催いたしました。
中本 勝 ガバナー
当日の様子を、YouTubeでご覧いただけます。
爽秋の候 各位には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、早速ではございますが、去る10月19日(土)に「2024-25年度 第1回社会奉仕委員長会議」を開催させていただきました。本来ですと8月31日に開催予定でありましたが台風の影響で今秋になりました。
本日は、その委員長会議の内容を報告いたします。会議形式はホテルとオンラインによるハイブリッド会議を行いました。
主な会議内容は二部構成とさせていただきました。
一部では、中本ガバナーの「ロータリーの社会奉仕に思うこと」と題した基調講演。
二部では、地区内において昨年行われた地区内の様々な事業から、5つの素晴らしい事業の事例発表を行っていただきました。
その内容の主な2つの目的として、
1)新たな年度が始まるに際し、少しでも早い時期に中本ガバナーの社会奉仕に対するお考えを拝聴していただくことで、本年度の社会奉仕事業の参考にしていただけると考えました。
2)例年地区内の各クラブでは、様々な素晴らしい社会奉仕活動事業が行われております。それらは大きな成功を収められ、地域において高い評価を得ています。その活動はそれぞれの地域やニーズをつかみ、企画実践されています。開催趣旨や時期、事業対象や規模、パートナーや継続性の有無などを踏まえますと内容は千差万別であります。特に昨今のコロナ禍やウクライナ支援においても、それらに関わる素晴らしい事業が数多く行われてまいりました。そこで、当委員会の役割といたしましては地区内の数多くの社会奉仕活動を地区内で相互共有し、今後検討実施されるであろう活動や事業の参考にしていただける機会を提供することと考えました。主な内容は以下の通りです。
■開催概要
日 時:2024年10月19日(土)13:30~16:00
場 所:京都リーガロイヤルホテル 朱雀の間
出席対象者:国際ロータリー第2650地区内クラブの社会奉仕委員長会を中心とした役員、委員長の皆様
ご来賓:
国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 ガバナー 中本 勝 様
国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 パストガバナー 佐竹 力總 様
国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 幹事長 松山 隆 様
国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 副幹事長 清水 博一 様
また、 国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 ガバナー補佐 増田典 様もお越し下さいました。
<プログラム>
司 会:社会奉仕副委員長 桐木 孝和(京都洛西RC)
(左) 司会の桐木孝和副委員長 (右) ソングリーダーの木村元委員
開会点鐘・開会宣言 ガバナー 中本 勝 様
ロータリーソング「奉仕の理想」斉唱
ソングリーダー:社会奉仕委員会 木村 元(長浜東RC)
ガバナー挨拶 ガバナー 中本 勝 様
委員長挨拶 社会奉仕委員長 宮倉 靖幸(五條RC)
第一部 基調講演
『 ロータリーの社会奉仕に思うこと 』
講 師 国際ロータリー第2650地区 2024-25年度 ガバナー 中本 勝 様
第二部 2023-24年度 社会奉仕事業報告発表
① 京都朱雀ロータリークラブ「ハピネス子ども食堂支援プロジェクト」
発表者:2023-24年度 社会奉仕委員長 岩見 真也 様
② 武生ロータリークラブ「ろう者手話の理解・促進普及プロジェクト」
発表者:奉仕プロジェクト委員長 宮前 貴司 様
③ 大津中央ロータリークラブ「こどもロケット体験教室」
発表者:幹事 野口 真理子 様
④ 奈良大宮ロータリークラブ「45周年事業(職業講演及びパネルディスカッション)」
発表者:2023-24年度 幹事 平方 貴之 様
⑤ 京都洛中ロータリークラブ「「心のバリヤフリーを」モルック大会」
発表者:2023-24度 奉仕プロジェクト委員長 木田 稔 様
質疑応答
質問をされる、寺本委員(福井RC)
質問をされる、谷 様(園部RC)
<講演録>
■中本ガバナー挨拶(要旨)
こんにちは、やっと夏の猛暑も一段落ですね。
秋らしい清々しい気候になったのかなと思っておりましたら、今日は雨の上に暑くて、夏が来る前の梅雨が近づいたのかと思うほどの天候です。そのような雨の中に関わらず、このリ-ガロイヤルホテル京都まで皆さん方お越しいただいたことを、本当にありがたく思っております。
そして、お越しいただくのではなくZoomで参加いただいている皆様方、たくさんいらっしゃるそうでございますので、今日は午後4時まででございますけれども、バッチリと皆さん方勉強していただきましてですね。来てよかったな、あるいはズームで参加してよかったと思って終了していただきますようお願いいたしまして、開会の挨拶とさせていただきます。今日はよろしくお願いいたします。
■宮倉委員長挨拶
皆様、改めましてこんにちは。
本年度、地区社会奉仕委員長を仰せつかっております。
宮倉靖幸と申します。所属は地区内最南クラブの奈良県は五條ロータリークラブより出向させていただいております。本日はどうかよろしくお願いいたします。
本日は国際ロータリー第2650地区2024-25年度 第1回社会保持委員長会議を開催いたしましたところ、多数のご参加を賜りまして、心より御礼申し上げます。
また、Zoomにてご参加の方も本当にありがとうございます。
先ほどガバナーからもお話がございましたが、本来ですと8月31日に開催予定でございました。しかしながら、台風直撃のため急遽日程変更をさせていただきました。
中本ガバナー、松山幹事長をはじめとする執行部の皆様方が、すぐに日程調整をして下さり、本日の開催を迎えることができました。中本ガバナーにおかれましては、連日の公務、長きにわたる各地公式訪問で大変お疲れのところ、ご出席を賜り、基調講演まで拝聴できる機会をいただきましたこと、高いところからではございますが御礼を申し上げます。
さて本日の社会奉仕委員長会議でございますが、例年地区内の各クラブでは、様々な素晴らしい社会奉仕活動事業が行われております。それらは大きな成功を収められ、地域において高い評価を得ています。その活動はそれぞれの地域やニーズをつかみ、企画実践されています。開催趣旨や時期、事業対象や規模、パートナーや継続性の有無などを踏まえますと、内容は千差万別であります。特に昨今のコロナ禍やウクライナ支援においても、それらに関わる素晴らしい事業が数多く行われてまいりました。
そこで、当委員会の役割といたしましては地区内の数多くの社会奉仕活動を地区内で相互共有し、今後検討実施されるであろう活動や事業の参考にしていただける機会を提供することと考えました。
本日の委員長会議の内容は大きく分けますと、2部構成になっております。
第1部では、中本ガバナーの社会奉仕をテーマとした基調講演を賜ります。これは年当初の早い段階に、中本ガバナーの社会奉仕に対するお考えを、各事業などに役立てていただけたら、ということで考えていたところでございます。
第2部におきましては、昨年度地区内で行われました素晴らしい事業の事例発表を5クラブの方々に行っていただきます。発表内容は様々で、非常に興味深く講演を聞いていただけることと確信いたしております。
本日は何かと不行き届き点も多々あろうかと存じますが、最後まで何卒よろしくお願い申し上げます。
■基調講演
講師:中本勝ガバナー
演題:テーマ 「ロータリーが社会奉仕に思うこと」
皆さん、改めまして、こんにちは。
今年度ガバナーを拝命しております。中本勝でございます。
先ほど委員長から今日の委員長会議は二部構成だと言われてですね。
二部構成…?
一部は何かと思ったら…。一部が私の講演。
第二部がですね、各クラブの委員長さん方からの取り組まれた社会奉仕事業の事例発表という事でございます。「ロータリーの社会奉仕に思うこと」につきましては、私自身、全くロータリーの奉仕に関しては無知でございます。そんな人様にですね、あるいは私はこう思ってるんだけれども、皆さんどうですかというようなことを申し上げるような立場に全然ありません。
むしろ、各クラブで社会奉仕事業に取り組まれた委員長の皆様方からのご報告を聞かせていただき、各事業の苦労話や、あるいはどういうところが難しかったか、あるいはその壁を乗り越えるのにどのような苦労をされたか、というようなことをお話ししていただいて、次の奉仕活動の参考にしていただく、あるいは、そうか、こういう具合にやれば、当初無理かと思っていたようなことでも何とか乗り越えることができるのかな、というような参考にしていただけたら、というふうに思っておるわけであります。それこそがメインでありますので、私の話は聞いたその場から忘れていただいて結構かと思っております。
ロータリーの奉仕活動を考えた際に、アイサーブ(I serve)と、ウイサーブ(We serve)という言葉があります。皆様もご存じの事と思いますし、私もロータリ-入会の早い段階で先輩に教えていただきました。そういうものかと思って、アイサ-ブとウイサ-ブがそれぞれ奉仕の両輪である、というふうに常日頃聞いておるわけであります。アイサーブの中心になるのは、やっぱり職業奉仕あるいはクラブ奉仕ですね。
クラブの中で役割をする、あるいは卓話の担当を頼まれたらそれをやるというような職業奉仕とクラブ奉仕がアイサーブの具体的なイメージかなと思ってはおるんですけれども、ウイサーブというのは、その出発点になる活動というのが社会奉仕活動あるいは青少年奉仕活動あるいは国際奉仕活動というのがウィサーブになるのかなと思っておるわけでありますが、何と言いましても、このウイサーブの中でも、社会奉仕事業というのは奉仕活動ロータリーの奉仕の一丁目一番地ということになるのかなと思っております。
我々が地域社会に一体どういうニーズがあるのかな、というのを的確にキャッチできるかどうか、そのような地域のニーズを的確にキャッチする能力を有するのは一体誰なのか、ということを考えてみますと、一つは思いつくのは地方公共団体行政であろうかと思います。行政は、それが仕事でやっておられる方がたくさんいらっしゃるわけでありますので、だけど行政に任せとってですね。必ずしも本当に的確な、あるいは痒いところに手が届く。あれはこうやってほしいなとその地域の人々が思うような事業ができるかといえば、やはりそれは国の法律で定められたことを予算がついてそれを粛々とやっていくという面が圧倒的に多いわけでありますので、行政に任せておいてよいということは決してないわけであります。
そうしますといわゆるNPOというんですか、非営利団体がそれを担うのか…。
地域の企業がそういうものを地域のニーズを的確にキャッチすることができるのか…。
あるいは地元の住民団体というものがあるのか…。
あるいはボランティアの人々の活動に期待することができるのか…。
というようなことが考えられるわけでありますが、その中で最も的確にニーズを地元のニーズをキャッチしてそれを具体的な事業に形作り、あるいはその目的に関係する当事者を選定し、あるいは必要とあれば補助的な役割を果たしてもらえる人も選定し、その関係当事者をまとめ上げた上で奉仕事業を展開していく能力のあるものというのは「ロータリークラブ」しかないとは申し上げませんけれども、ロータリークラブがかなりその能力を有しているのではないかなと考えております。
さらに、もともとロータリーのメンバーは、地元地域社会においてそれぞれの職業分類を代表する良好な評判を得ておる人物に加入していただいている、ということになっております。そういう方々がいていただいておるわけでありまして、また地域社会のオピニオンリーダーといえるようなメンバーの方もいらっしゃいます。
行政に対するパイプを有しておられる方、
関連多団体と交渉することができる方々、
また、多団体との連携する力をお持ちの方、
情報を収集する力というようなものを有しておられる方、
それと、何よりも、行った事業の結果について冷静に判断することのできる謙虚さも、我々ロータリークラブは持っておると考えております。
ただ一つ、
課題として伝統的に得意ではないかと思うのですが、地元の報道機関や地元社会に対して自分たちのやった事業、あるいはこれからやろうとしておる事業について、宣伝力というか、伝達力というのがもう一つあかんかったんかな、と言われておるわけであります。
それも最近ではですね。公共イメージ委員会の活躍もありまして、やっぱり自分たちが粛々とやっているだけではダメで、地域の人にやっている内容を伝えていかなければならないんだ、ということの重要性も各社会奉仕部門の方々に認識していただいていることでありますので、その辺の心配もなかろう、というふうに考えております。
我が2650地区では、各95のクラブでそれぞれ素晴らしい奉仕事業を展開していただいておるわけであります。その奉仕事業の、社会奉仕事業そのものの点数をつけるというわけでは決してないわけでありますけれども、やっぱり他のクラブのやっておられる事業内容をそれぞれ他のクラブも知っていただいてそうかと、我々のクラブの地域でもそういうことは十分に意義のあることだな。あるいはそういうことを求めている地域社会のニーズがあるんだな、というふうに思っていただいてですね。次の奉仕事業の取り組み方の一つとして参考にしていただいたら、本当にありがたいなと思っておるわけであります。
実は私、昨日現在で95クラブのうちの86クラブの公式訪問を終えることができました。もう必死になってるんですよ。ほんまに86クラブも回った。すごいな!我ながら頑張ったねと言ってあげたいくらいなんですけれども、残りが9クラブということになっております。この辺が一番しんどい時なんですよね。
この間、各クラブ様で社会奉仕事業の内容についていろいろお聞きして参りました。あるいは、様々な事業についてどう思うか?というようなことを聞かれたこともあったわけであります。その中でも印象に残る2クラブの話しをしたいと存じます。
1つ目は、福井県の「大野ロータリークラブ」でございます。
大野クラブは、昔から幼稚園、保育園、認定子ども園の園庭を芝生化をしようということを昔から取り組んでおられたようであります。
ある保育園で園庭をつくって、また別の保育園でやって、また別の子ども園でやってと…、いうふうになってきたそうです。それが広がりを見せ、次は小学校の運動場を芝生化しようという動きになっていったそうです。その後は、実行委員会のようなものができ、教育委員会、学校、警察も巻き込んでいったそうです。結果として、地元の市民も合わせて600人ぐらい集まって運動場の芝生の苗を植えて運動場を芝生にしようという事業が今年あったそうであります。
4ヶ月ほどしたら芝生が育って、サッカーのいわゆる試合もできるようなことになるという事でありました。それを聞いてびっくりしたんですよね。
幼稚園や保育所でそういう芝生の園庭で育った子どもたちは、小学校へ来たら、なぜ運動場が芝生でないのかなと、あるいは父親、お父さん、お母さんの保護者の方もですね。
小学校は、運動場は裸足では走れないんだ、とやっぱり子どもたちが幼稚園で本当に楽しく園で遊んでいた姿を見てですね。
小学校も運動場は芝生であってもおかしくないんじゃないかな、というふうに思われた。
そういう意識を変えたということで、またその一つの小学校だけでございますけれども、福井県大野市にいくつの小学校があるのかないのか、まだ詳しくは知らないわけでありますが、おそらく一つの小学校でそういうことが成功すればですね。ひょっとしたら大野市の小学校はのちのち原則、芝生の運動場に変わるかもしれないなというふうに思っておるわけでありまして大変期待をしております。
最初事業を始めたとき「こんな事は無理でしょう」と思われたことでも、それを積み上げていくと、地域の認識を変えることができる。
子ども達の認識を変えることができる。
親の認識を変えることができる。
学校の認識を変えることができる。
そして、市の教育委員会の認識をも変えることができる。という事が現実にあるという事を知って私は驚きました。
それとですね。我が国の社会っていうのは、我々は、日本は立派な国だと自分では思っているわけでありますが、よく考えて具体的に見ればですね。
その公共のインフラというのは非常にお粗末、特に教育関係のインフラというのはかなりお粗末なところがあるわけであります。やはり欧米の歴史のある教育関係での整備されたインフラを、謙虚に学ばなければならないんじゃないかな、と思っておるわけであります。
2つ目は「栗東ロータリークラブ」の話でございます。
これは、食育の話でありますが、去年の社会奉仕委員長会議でも事例発表をされたようでございますので、同じことをあまり申し上げてもどうかとは思いますので、今回は割愛させていただきます。
改めて、先ほどの教育関係のインフラについての関連として、再度お話しをさせていただきますと、
私は高校1年生の時にバレーボールをやっておりました。6人制のバレーボールでございますが、当時180cm以上を超えた人が4人、175cmの人が1人と私の6人で戦ったわけであります。180cmを超えた4人がアタッカーでやっていたわけですが、試合が始まる前はびっくりするくらい強そうに見えるわけです。試合前の練習だと対戦チームの監督というか、先生からも素晴らしいと褒めてもらうんですけども試合やったらですね。全部負け、一回も勝ったことない公式戦全敗という成績でした。
それは何故か?これだけ褒めちぎられてですよ…。
どうしてこれだけ負け続けるのかと思いましたら、一つ思い当たるのがセッターである。私が下手やったからです。どんな立派なアタッカーでも適切なトスを上げてくれないと宝の持ち腐れになるわけであります。私は非常に責任を感じておったわけであります。
あと、もう一つ思い当たる私の言い訳ではありませんけれども、我々はですね、バレーボールをどこで練習していたかといいますと「外で練習してやる」すなわち運動場。下は砂利って言うほどではないですけども小石いっぱいなわけです。
その頃はですね。東洋の魔女とか大松監督とかがおられてですよ。回転レシーブっていうのは大流行りの時代だったわけです。他の学校は体育館で練習しておったわけです。
我々はそんなことしたら血だらけになりますので、そんな練習をやった事がないわけです。
教育設備のインフラが整ってない環境での事例をお話ししたわけです。
皆様の各地域では、いろんな事業があり今後も無限の事業の可能性があると思いますけれども、次の事を参考にしていただければと存じます。
我が2650地区内の各地域では、
どのようなニーズがありますか?
どのような奉仕をしたらいいのか?
あるいは、地域社会がどういう事を求めているのか?
それにどう答えたら一番喜ばれるのか?
という事をしっかりと考えていただきまして、これからの社会奉仕活動にさらに力強く前進させていただけたらありがたいと思います。
最初に申し上げました通り、講演でも何でもない話でもありますけれどもこれにて第一部の基調講演を終わらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。
■「社会奉仕委員会 事業報告集」の活用について(宮倉委員長より)
以前にもお話しをさせていただきましたが、再度「社会奉仕委員会 事業報告集」のPRと説明をさせていただきます。
私ども地区社会奉仕委員会は様々な取り組みを行っております。その中の一つとして、例年「社会奉仕委員会 事業報告集」を作成しております。以前は冊子にまとめて各クラブへお渡ししていましたが、地区ホームページを活用して閲覧していただけるようになりました。
まずこの事業報告集の内容ですが、地区内のクラブが開催された事業をひとまとめにした冊子という事になります。具体的には、クラブ名、事業名、実施日、実施場所、協力団体、参加人数、事業分野(例えば、人間尊重、地域発展、環境保全、共同奉仕、その他)というような内容です。また、事業目的、事業内容、結果、マスコミの報道、写真、等を掲載しております。あわせて、予算についても、どういった形で資金を準備したか、地区補助金を活用したとか、クラブ内のみの予算でやりましたとか、そういったところも記載させていただいております。ぜひともご活用いただけたら幸いです。
■社会奉仕事例発表
■京都朱雀ロータリークラブ
「ハピネス子ども食堂支援プロジェクト」
発表者 : 2023-24年度 社会奉仕委員長 岩見 真也 様
皆様、こんにちは、京都朱雀ロータリークラブ前年度社会奉仕委員長の岩見と申します。
短い時間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
ハピネス子ども食堂というところを支援いたしました。
京都市の南区を拠点に小学生をメインに子どもの居場所づくりを目指して運営されているところでございます。毎週水曜日に子ども食堂を開催されて、約50食ぐらい作られているというところで、毎週月曜日には学習会も開催されているということです。
京都朱雀ロータリークラブとしては3年目の奉仕事業であります。事業内容として何をしたかということですけれどもこの4つのイベントを開催いたしました。
補助金事業3年目ということで、ハピネスさんとはコミュニケーションも取れておりましたし、地区補助金申請のスケジュールも割とタイトであるという引き継ぎも受けておりましたので、2023年の4月ぐらいには開催日も含めて大体の事業の4つの柱でいこうかというような内容を決めておりました。
上から、「夏のキャンプ」「秋祭り」「年末のお餅つき」「春の遠足」という4つの柱で事業をいたしました。事業といたしましては、物品等の寄付ではなく、問題を抱える子ども、それからそうではない一般の子ども、区別することなく参加してもらい、非日常的な体験を通して、今後成長する子どもたちへ独創性を伸ばして柔軟な発想を行う一つの鍵みたいなことになればいいなということを思っておりました。
それから我々のクラブは会員の人数が40名ほどというクラブで、予算も限られております。その中でなるべく動ける会員は動いて汗をかいて事業をするんだ、というようなことも裏コンセプト的に考えておりました。我々クラブとしてはこのイベントの企画と当日の引率、それからサポートみたいなところがメインになります。
まず、「夏のキャンプ」ですけれども、アクトバル宇治というところへ1泊2日のキャンプへ出かけました。
子どもが大体30人ほど参加してます。
写真はプライバシーの関係で顔にモザイクを入れさせてもらっておりますが、大型バスで移動して右の上側が自由時間で遊んでですね。右下が火起こしをして屋外でカレー作り、カレーを作って外でみんなで食べるとキャンプファイヤーも行いました。
右側に映っている衣装を着た人が我々の会員の中の1名に衣装を買ってですね、長いセリフをしゃべって当日盛り上げていただきました。
それから、陶芸教室で、右側がテント、野外テントで子どもたち、グループ分けをして泊まってもらうということです。それから、早起きしてみんなでラジオ体操を行ったりもしました。
次は「秋祭り」ですね。
これは3年目の取り組みであります。
地域の商店、飲食店、事業者も多数協力をされてにぎやかに開催されました。だいたい20団体ぐらいで開催しています。我々は設営したりとかですね。そういうところから手伝いました。前年よりも来場者、子どもとか保護者の方が1000人ぐらい増えまして、だいたい4000人ぐらいの来場があったようです。
当日、当クラブの事業としては、子どもチケットというものを発行して、参加された飲食店ブースなどで子どもがお手伝いをすると500円の商品券がもらえるということで、当日、お金を持ってない子どもでも、そこのお祭りの中で遊べたりとか飲食できたりするような企画をしました。
あと、ハロウィンもテーマに行いましたので、美容の専門学校の生徒さんにも協力いただきまして、子供にちょっとお遊びでメイクアップみたいなことを体験してもらって、ステージが設定されていたんですけれども、そこでランウェイに見立ててちょっと歩いてもらうというようなことを行いました。あわせて、飲食店のブース設定などが当日の流れです。
次は、「お餅つき」イベント。
これは年末に開催をいたしました。
だい、たい40人の子どもが参加され、地域の自治会とも協力をして、臼と杵を使ってお餅をつきました。当日の様子です。
右側、子どもに順番に並んでついてもらったり、伝統行事を子どもたちに体験してもらえたかなというところです。お餅をこねてみんなで食べるという内容でございます。
次「遠足」ですね。
これはネスタリゾート神戸という大自然を体験できる施設へ日帰りで遠足に出かけました。当日、子どもは28名参加されてグループ分けをして、ロータリーの会員とハピネスのスタッフさんが引率をいたしました。アスレチックがあったりとかですね。
右側はグループ分けをして引率をしている。遊んだりとかですね。
バギーカーがあったり屋外のバトル体験みたいなことをしました。
屋外でバーベキューをしたんですけれども、当日は3月20日だったんですけれども、雪が降ってまして、ものすごい寒かったんですね。
参加したロータリーの会員はですね。もう寒いし帰ろうと言う中、子供はカッパを着て外で元気に動き回っている状況でした。それはいい思い出になったんじゃないかな、と今となっては思っております。
支援したNPO法人ハピネスの宇野さんという方が理事長なんです。事業完了後に京都朱雀ロータリークラブに入会していただいており現在今活動されています。
今日会場には来られておりませんが、ちょっと一つだけ伝えたくてということで、昨日メールが届きましたので少しご案内したいと思います。
「京都朱雀ロータリークラブの皆さんが取り組んでくれた活動は、現場で私たちハピネスと同じ立場で子どもたちと直接関わってくれたリアルな活動で、他のどの活動よりも素晴らしいものだと確信をしました。皆さん、本当に大変な日々だったと思いますが、その思い出は子どもたちに色濃く刻まれていて、同じ思いを共有できたことこそ老体精神じゃないかと思っております。
本当に感謝です」と温かいメールをいただき、嬉しい所存でございます。
以上が事業の報告の内容ですが、本年度の事業の紹介も少ししたいと思います。
お手元に資料が配布されていると思いますが、養護施設で育った山本雅子さんという方、この方自ら映画監督として虐待などの問題を取り上げ、若者たちのリアルな声をカメラに収めた映画上映とトークセッションを11月16日土曜日の1時半から、ここリーガロイヤルホテルで開催いたします。皆様ぜひご参加いただければと思います。
詳しくは資料を一読いただければ幸いです。
以上、京都朱雀ロータリークラブからの報告でした。ご清聴ありがとうございます。
■武生ロータリークラブ
「ろう者手話の理解・促進普及プロジェクト」
発表者 : 奉仕プロジェクト委員長 宮前 貴司 様
※会議の冒頭、宮前様は手話で挨拶をされました。
その後…。
皆様の中で、どれほどの方がこの手話をご理解されているでしょうか。
ろう者はご存知の通り、聴覚に障害があり、そのために言語が話せず、手話を主たる言語としてコミュニケーションをとられています。
私たち武生ロータリークラブの所属する福井県越前市には、300人を超えるろう者の方がお見えになります。ろう者の方は、言語が話せないことによって、買い物や飲食店で店員さんの違和感のある表情や、困った顔をされた経験からなかなか社会に踏み出すことができず、ろう者だけのコミュニケーションに留まっている現状があります。
私たち、皆さんも海外に行かれたとき、日本語で「こんにちは」「ありがとうございます」と話しかけられると心が安らいだり、コミュニケーションのきっかけになった。経験がおありになるかと思います。
人差し指を向かい合わせて「こんにちは」
親指を立てて手前に引いて「いらっしゃいませ」
手をお相撲さんのようにようにして「ありがとうございます」
この3つ、たったこの3つでろう者の方を迎えられる地域になれば、どれほど彼らは地域に踏み出す勇気と心が安らぐことでしょう。そんな社会の実現を目指して活動されているのが、今日紹介させていただく武生に存在する「パラダイス会」です。武生ロータリークラブはこの趣旨に賛同し、2年前と昨年このパラダイス会への支援をさせていただきました。
申し遅れました。私は昨年社会奉仕委員長をしました宮前貴司と申します。
それでは昨年度の事業報告をさせていただきます。よろしくお願いします。
今日ご紹介させていただく報告内容は、パラダイス会支援の目的、支援の背景、支援と奉仕事業の内容、地区資金の活用、そして最後にこの活動をまとめたVTRがございますので、そちらを皆さんにご紹介したいと思います。
パラダイス会は、越前市に存在するろう者自身の当事者と支援者による任意団体です。
閉じこもりがちなろう者に対して、社会の受け入れを目指し、手話の普及を行う手話の会を立ち上げております。
また、ろう者自身が社会に踏み出すきっかけと、やりがいの場を提供するために、ハッピーパラダイス農園というのを運営されております。補足をすれば、このハッピーパラダイス農園は、地域の方から無償で無期限でお借りしている農地を自らで開拓し活用している農園になります。広さが約テニスコート3面ぐらいの大きさの農園になっています。
支援の背景としましては、パラダイス会の自己資金は個人と寄付で賄っており、決して潤沢ではございません。前年度から支援をしましたが、まだまだ支援としては十分ではないと感じておりました。
おかげさまで、武生ロータリークラブは創立70周年を迎えましたので、その記念事業として今回の事業を開催させていただきました。
事業をするにあたり、先方のパラダイス会さんとヒアリングした結果、彼らは手話普及のためのツールとして配り物が必要であるということと、農園をより良くするための灌漑設備(設備としての水がない)がない、そして整備をするには人手が足りない、こういったニーズがあることが分かりました。
今回の目的であります、パラダイス会が充実した活動ができ、さらに自立できるきっかけを作るために、手話普及活動の後押し、使いやすい農園の実現、そして何よりも武生ロータリークラブの会員一人一人が、まずはろう者を理解し、つながり、社会への架け橋となること、これを目的として事業を行いました。
まず具体的な事業内容です。
手話普及のための手話カードを1500枚提供させてきました。このカードを使って、12の小学校でパラダイス会の運営する手話の会が、小学校の生徒に対して手話のカードを配り、手話の講演を行っております。こういった手話カードを1500枚作らせていただきまして、パラダイス会の方に提供させていただきました。
併せて農園の整備支援として、水がない農園に対して井戸を掘り、手動と電動のポンプを提供し発電機をお渡しし、さらに様々な農機を収める農機庫の方を提供させていただきました。
そして70周年記念イベントとしてろう者の方と触れ合う交流活動を交えながら先ほどの提供させていただいた物品の贈呈式、それからロータリーアン自身が汗をかく整備作業、草刈り、石拾い、不要物の撤去などの一緒にパラダイス会の皆さんと行いました。
最後に交流活動としてろう者の方々と野外で楽しいお弁当を食べ、パラダイス会さんの方からは炊き出しをしていただき楽しい時間を過ごすことができました。
この模様は、70周年記念式典で事業報告として皆様の前で披露をさせていただきました。
この70周年記念式典では姉妹クラブとして台湾の方もお見えになりましたので、VTR内では中文でのテロップも入れさせていただいております。
今回の総事業費ですが157万円となり、地区からは65万円の援助をいただきクラブの資金は92万円で行わさせていただきました。
それではこの授業の内容をまとめたVTR。70周年記念式典で披露させていただきました。ビデオを皆様の方にもご紹介させていただきますのでご覧ください。(※ビデオ上映)
以上で、昨年度の事業報告となりますが、ここで皆様に簡単な手話を覚えていただきたいと思います。
皆さんは地域のオピニオンリーダーであり、社会奉仕に情熱を注がれている皆さんだと思います。3つの簡単な手話をぜひ覚えていってください。
まず1つは「こんにちは」です。
人差し指を立てて迎え合う方がお辞儀をするような形で「こんにちは」、ろう者の方は口の動きにも呼ばれますので、皆さんは声に出していただいて、口も大きく上げていただいて結構だと思いますので、やってみてください。
それからお店をやられている方もたくさんお見えになると思います。
手のひらの上に親指を立てて手前の方に引きます「いらっしゃいませ」もう一度いらっしゃいませ。
最後に「ありがとうございます。」
手のひらの上に手刀を立ててありがとうございます。
続けてやってみます。
「こんにちは」「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」
このようにろう者の方をお迎えいただければ、ろう者の方もきっと表情は柔らぎ、そしてその後は筆談でも指差しでも何とでもなると思いますので、ぜひこの温かい手話でろう者の方を迎え入れる社会、このような実現に向かっていただきたいと思います。積極的に使ってみてください。
どうもご清聴ありがとうございました。
■大津中央ロータリークラブ
「こどもロケット体験教室」
発表者 : 幹事 野口 真理子 様
皆さん、こんにちは大津中央ロータリークラブ本年度幹事の野口です。
私どもの「子どもロケット体験教室」について今からお話の方をしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
この子どもロケット体験教室は、ロータリー財団の地区補助金事業として昨年度で3回目になります。
年2回実施、大津市内の小学生を中心に100名の子どもたちを招待して行っております。
今年度は特に、学童とか、フリースクールの方にもお声掛けをさせていただいて、なかなか参加のできない子どもさんに向けて発信をさせていただきました。今ここにあります”ロケット”これを作ってのロケット体験教室なんですけども、ロケット教室なんだって言うと、多くの方がペットボトルロケットを想像されるんですね。
これは紙で作ったロケットで、また後ほど紹介しますけども、NASAやJAXAの方でロケット開発をされている北海道の上松電機の社長であります上松努さんが開発されたロケットで、こちらのところにエンジンを入れます火薬です。
ロケット花火ぐらいの火薬ですので、本当に安全なものを入れて、アマゾンでも買えます。そのようなエンジンを入れて、これが時速200キロで40メートル上がります。なかなかの迫力なんですね。
そのロケットが上がって、それがパカッと開いて、空中で40メートル、このパラシュートが開いてゆっくり降りてくるんですね。
それを子どもたちがキャッチしていくという授業になっています。
これが子どもロケット体験教室です。
この授業をどうしてしたのかというところなんですけども、ここにも書いていますが、今の子どもたちってすぐに諦めてしまうんですね。
失敗をしたくないとか、正解だけを求めてしまっているところがあって、自分に作れるわけがない。無理だとか思ってしまう。
その子どもたちがこのロケットを作るという成功体験をすることで、「小さな自信」が生まれるんですね。
そのちっちゃな自信を生まれることによって一歩踏み出すことができる。
そのような子どもたちを増やしたいと思ってこのロケット教室をしたっていうのがあります。
子どもは、大人もそうかもしれませんけども、自分に自信がないと、自分の心の安定のために自分より下の人を作って見下したりして、それで心の安定をしようとするんですね。
それがいじめと言われるような行動や、今現状起きているような状態というのが多くあります。
私自身が18年間子育て支援の活動をやってきた中で、多くの子どもたちにかかわりながらロータリー活動をさせていただいているということもありまして、このロケット教室をロータリーでやってみたいと思ったのがこのきっかけであります。
この実践ができると、子どもたちはやっぱり自分のことが好きになって、一歩踏み出すようになるんですね。
そんな子どもたちを作りたいと思ってロケット教室を行いました。
そこで、この事業におけるロータリアンの関わりについては「制作方法を指導する」立場を考えました。ある例会では事前練習という理由でロケット作成を行いました。
手伝うというよりも、子ども自身が自分で作り上げる体験をしてほしいので「見守る」というスタンスに徹しました。
それから、当日来場している保護者の方や、またロケットがこれだけ上がる事業ですと、多くの方が見学に来られたりしますので、その方へのロータリーの活動についてPRができたこと、というのがとても良かったなというふうに思っています。
3年間の中で、NHKや地元テレビ局、ケーブルテレビ、新聞社の方の取材を受けて、ロータリーがこのような子どもたちの支援を行っているという広報活動も行いました。それも大きな活動の魅力の一つだったな、というふうに思っています。
このようにプログラムから得られる効果は、子どもが主体性を引き出す、自分で動き出すというところ、それからこの、「どうせ無理」っていう言葉をなくしたいっていうのが一番あるんですね。諦めてしまう。やる前から諦めてしまう。
どうせ無理と思わずに、「だったら、こうしたらいいやん」っていう風に考える子どもたちを増やしたい、ロケットを作るという成功体験、ロケットを打ち上げるという成功体験で、ちっちゃな自信が本当に生まれるんです。そのことを通して子どもたちが一歩踏み出すきっかけになると思ってこちらの方の活動を行っています。
また、アンケートも取っております。
子どもたちの声は、
・子どもたちの声は自信が持てた、楽しかった。
・自分で自分のことをすごいと思った。
・スタッフさんと協力してどんどん組み立てて楽しかった。
・一緒にして楽しかった。
・こんなロケットが作れるなんてびっくりした。
・工作することをとても面白いと思った。
これ、構造は宇宙に行くロケットと同じなんです。普通ロケットを作ったこと、皆さんないですよね。ないと思うんですよね。そんな、やったことないことをやってみる。
それができるようになる、というのが本当に自信になるんではないのかなって思っています。
ロケットを打ち上げる時に火薬を入れてスイッチを押すんですけども、多くの子どもたちがスイッチを押せないんです。
どうして押せないの、って思ってたんですよ。
そしたら、僕のは飛ばないと思うとか、失敗したらどうしようとか、そういうことを言うんですよね。
失敗したらもう一回やったらいいやん、って。
本当に失敗を恐れているとか、正解だけを求められている子どもたちがいかに多いかっていうことを、この授業を通して感じたっていうところがあります。
だってリトライできるでしょ。2回飛ばせるよって言って、それで子どもたち一緒にスイッチ押してみようねっていうので、スイッチ押してこの授業の方を行いました。
これが、自分が作ったロケットが飛ぶんですよ。
これを見た時に、このロケット教室をする時に親が申し込んだっていうので下を向いて入ってきた子が、キラキラした顔してロケットを取りに行くんですね。
本当にすごいなと思って見ていました。
先ほどのアンケートと合わせてですけども、協力することは大切だと思った。
なかなかできない時に、隣の子が、早くできた子が教えたりするんですね。
すごく優しい行動をするんだなと思って見ていました。
自信を持てるようになった、という声もいただきました。
そして参加された保護者の方からもアンケートを受けて、「親の方も感動した」とか、「親が手伝わずに、周りの大人や子どもたちに教わりながらできたというのがいい体験だった」という声をいただいています。
本当に、親がいなくても、同じテーブルの子どもたち、初めて出会った子どもたちと仲良くなったり、協力して一緒にロケットを作るという目的を達成するから、始めは表情が固かったけども、やっぱりいい笑顔になってきたっていうふうなお声をいただきました。
このロケット教室を通して、本当に子どもたちが今不登校であったりとか私どもの市内でも小学校のクラスの1割は不登校です。
何らかで教室に入れない…。
今そういうふうなお部屋が学校にはあったりするんですけども、そこに行っているお子さんも1割です。
8割のお子さんで今授業を受けている、というのが今の小学校の現状です。
そんな中で、ちょっとでも自信を持って自分すごいやんと思って歩み出す子どもたちが増えたらいいなと思って、私たち大津中央ロータリークラブは、そんな活動を応援したいなと思って、この上松努さんのロケット教室をやっている草津未来プロジェクトの協力を得て行ってきたというのがあります。
最後になりますが、このロケット教室は福岡大学の方でされているのが、カンボジアの留学生の方に、このロケット教室のやり方を教えて、カンボジアの留学生がカンボジアに帰った時に、このロケット教室をしてほしいという事の活動を始められています。
カンボジアでは火薬は戦争の道具です。それが、子どもたちに夢や希望を持てるものになるんだねというふうに広めていきたいなと活動されているところもあります。
ぜひ多くのクラブで、このロケット教室のお話しを広めていただけたら嬉しいなと思って、今日お話をさせていただきました。ご清聴ありがとうございました。
■奈良大宮ロータリークラブ
「45周年事業(職業講演及びパネルディスカッション)」
発表者 : 2023-24年度 幹事 平方 貴之 様
皆様、こんにちは、奈良大宮ロータリークラブ前年度2023~24年度の幹事を務めさせていただきました平方貴之と申します。よろしくお願いいたします。
前年度の事業ということでもございますので、前年度幹事の私の方から報告をさせていただきます。前年度は奈良大宮ロータリークラブの45周年ということもあり、45周年記念事業として奉仕事業を企画いたしました。
前年度の植村会長は、自身が元教育者、学校の教師をされていたこともあり、教育をテーマとした事業を実施したいとの意向がございまして、当クラブのインターアクトクラブ提唱校であり、また、たまたまではありますが、植村会長と幹事の私の母校でもあったことから、奈良女子大附属中等教育学校とのコラボレーションによる授業を実施することといたしました。同校は国立大学法人奈良、国立大学機構の中高一環の学校でございまして奈良女子大学の附属校ですが、男女共学の学校で、中学校にあたるのが1~3年生、高等学校にあたるのが4~6年生となっており、1学年3クラスの学校でございます。
45周年記念事業といたしましては、2つの事業を実施いたしました。
1つは、2023年9月7日に職業講演及びパネルディスカッションとして、3年生を対象として実施し、約120名が参加いたしました。
もう1つは、2023年11月9日に防災講演会及びパネルディスカッションとして、全校生徒と教職員及び保護者の方々を対象として実施し、当クラブのメンバーも含め約900名が参加いたしました。
1つ目の事業は、職業講演及びパネルディスカッションということで、「人生100年時代、君たちはどう生きる」をテーマに開催いたしました。
平均寿命も伸び、人生100年時代と言われる一方で、グローバル化やAIの進化などにより、職業や仕事、働き方をめぐる環境や考え方も大きく変化しており、私たちとは異なる価値観を現在の子どもたちは持っていると思われます。
私たちの価値観を押し付けても大切なことが伝わらないため、ロータリアンが講師役を務めるのではなく、生徒たち自らがグループに分かれて考えた内容を発表してもらい、それに対してロータリアンが感想や意見を述べるという形式にいたしました。
同校では3年生を対象に4日間のキャリア教育プログラムが実施されており、1日目、2日目で外部講師からの学びを体感し、3日目に学校の諸活動と社会人基礎力とのリンクを目的として、学校の学習活動や特別活動とキャリア教育で目指される能力との関連性を発見するワークショップを実施され、その学びから、学校にどのようなキャリア教育の学びがあったらよいかをグループごとに考え、4日目に発表すると、そういうプログラムになっております。
昨年度は、
1日目は奈良商工会議所青年部様が、定住関係交流人口を増やすためのお祭りを企画してみようということをテーマに、2日目は奈良青年会所様が、仕事で課題を解決しようということをテーマにワークショップを担当され、3日目はグループに分かれて、1日目、2日目の内容を踏まえて、学校にどんなキャリア教育の学びがあったらよいかという提案を考えるというもので、学校のみで開催され、4日目のプログラムを奈良大宮ロータリークラブとのコラボレーションで実施いたしました。
当クラブが担当させていただいた4日目のプログラムの内容は、3日目に各グループで考えた提案内容を発表するというもので、1グループ5名程度、合計30グループで6教室に分かれて各教室5グループの発表が行われました。
ロータリークラブのメンバーも各教室に分かれて参加させていただき、当日の生徒の発表を聞いて、企業人、社会人の観点からアドバイス、コメントをさせていただきました。
ちょっと見にくいかもしれませんが、左上が各教室に分かれての発表の様子。
左下の2つ3つもそうです。
一番右は、ロータリアンがそれに対してコメント、アドバイスをしている写真でございます。
その後、各教室で生徒の投票を行った上で代表グループを各1グループ選出し、全員集合して代表グループが発表を行いました。
続いて講演会、パネルディスカッションということでサプライズゲストとして同校の卒業生でもあり、私の2つ学年上になるのですが、俳優で、舞台、テレビ映画、バラエティ、情報番組の控えなど幅広くご活躍されておられます。八嶋智人様に登場いただき人生100年時代。君たちはどう生きるをテーマに八嶋様に加え、奈良大宮ロータリークラブからは同校の卒業生でもある植村会長と幹事の私、また生徒の代表者3名の6名で、奈良テレビ放送のアナウンサーにコーディネーターを務めていただき、パネルディスカッションを行いました。
八嶋様からは、同校在学中のことやご自身が仕事という場において大切にしていることなどの話を中心にお話しいただき、パネルディスカッションでは生徒との間での質疑応答も活発で大変盛り上がり、生徒たちも大喜びの中、大盛況で授業を終えることができました。
一番上で話されているのが八嶋様です。左下もそうです。
真ん中はパネルディスカッションの様子になっております。
一番右は、生徒との間でいろいろと質疑応答やり取りをしている写真になります。
そして、もう一つの授業は防災講演会及びパネルディスカッションということで、迫りくる気象危機、私たちがやるべきことをテーマに開催し、学校教育の一環として取り組まれている防災教育についての学びの場を提供させていただきました。
内容といたしましては、「おはよう朝日」でおなじみの気象予報士であり防災士である正木明様をお招きして、講演会及びパネルディスカッションを実施いたしました。
正木明様の講演では、世界で起こっている気候変動について数値や写真で具体的事例を分かりやすくご説明いただき、また、奈良市のハザードマップや地震予測についての身近な事例も取り入れ、私たち一人一人がそのことに気づき、個人・企業・行政などのそれぞれの単位でアクションを起こしていくことの大切さを教えていただきました。
その後、奈良大宮ロータリークラブの植村会長と同校の生徒代表5名に登壇いただき講師の正木明様も交えて、パネルディスカッションを行いました。
気候変動対策で学んだことに対し、豊かな地球環境を守っていく上で身近でできるアクションや地震対策等について活発な意見交換が行われました。
また、同校は地域の緊急時における避難場所に指定されているのですが、備蓄品の置き場がなく、体育館倉庫の一部や1階エントランス部分などに備蓄品が点在しており万が一の際に有効に機能できない状態にあったことから、その改善を目的として防災備蓄倉庫2基を寄贈いたしました。講演会、パネルディスカッション開催当日には備蓄倉庫も完成しておりましたので、植村会長から、同校の校長に対して目録の贈呈式を行わせていただきました。
一番右下のがその写真になります。
防災講演会の開催により、同校の生徒、教職員、保護者の防災知識の向上を図るとともに、防災備蓄倉庫の設置により、将来地域において災害が発生した場合に、地域における避難所設置や支援物資の提供等の災害対応に貢献することが期待されます。
こちらも事業の、いずれの事業につきましても、事業の模様は開催当日夕方の奈良テレビ放送の夕どきっという番組で紹介いただきました。
2024年1月23日に奈良大宮ロータリークラブ45周年記念式典祝賀会を開催させていただき、記念式典の中で記念事業の内容を報告させていただきました。
社会奉仕事業ということで本日発表報告させていただきましたが、職業奉仕や青少年奉仕という側面もある事業であったと考えております。奈良大宮ロータリークラブからの発表は以上でございます。ご清聴ありがとうございました。
■京都洛中ロータリークラブ
「心のバリアフリーを」モルック大会
発表者 : 2023-24年度 奉仕プロジェクト委員長 木田 稔 様
皆様、こんにちは私は、京都洛中ロータリークラブの前年度の奉仕プロジェクトの委員長させていただきました木田稔と申します。
このような形で、我々の事業についてご報告させていただく機会を頂戴いたしまして大変ありがとうございます。
実際に今回ご紹介するモルック大会は昨年のちょうど今の時期ですね。10月14日に御所の隣の御所東小学校というところで開催させていただきました。実際、事業内容をどのような事にするかというのは、その約1年ぐらい前から準備しました。今日お見えの前年度の池田会長のテーマが「心のバリアフリーを」ということで、奉仕の理想を持って共生社会を応援しましょうという会長テーマを掲げて一年間活動させていただきました。
私も素晴らしいテーマだったと思うんですけれども、共生社会といってもですね。大変範囲が広く、いろんな切り口があるところかと思います。
いろんな切り口がある中で、前年度につきましては、3つのキーワードというところで事業を考えさせていただきました。
・一つ目
子どもたちに対してということをキーワードとさせていただいて、もちろん健常者の子どもたちもいらっしゃるんですけども、障害あるいは病気を持っていらっしゃって、これと戦っている子どもたちですね。
こういう方に笑顔になっていただきたいということです。健常者の子どもたちも含めて元気になっていただきたいというのがまず一つでございます。
・二つ目
このような障害、病気を持っていらっしゃる子どもたちを支えてくださっている保護者の方々には、子どもさんが喜んでいる姿を見ていただいて笑顔になっていただきたい。
・三つ目
このような活動をさせていただく中で、我々洛中ロータリークラブの会員自体もその現状を知るということで、将来にもいろんな活動につなげていきたいということを考えまして、何か心のバリアフリーの事業ができないかという事で計画をさせていただきました。
加えて、2つの事柄として、この事業を昨年度より大きくさせていただいたところがあります。
①今日ご紹介させていただく、モルックというスポーツです。
こちらフィンランドまでのスポーツで、性別だとか年齢、障害に関わらず誰でも楽しめるスポーツです。
私も昨年までは知りませんでしたけれども、会員の方に少し詳しい方があり紹介いただいて実施する事になりました。
会場のグラウンドに来ていただければ、比較的軽い障害の方や車椅子乗っておられても運動が少しできる方には参加いただいて、スポーツの秋みんなで楽しい時間を過ごしましょうということでモルック大会を開催しました。
重い病気と戦っていらっしゃる方、あるいは障害をお持ちの子どもさん、モルック大会にご招待できなかったという子どもさんに対しましては、次のような事業を行いました。
12月のクリスマスの時期に、会長サンタということで、池田会長にはサンタクロースになっていただいて、幹事にはトナカイ、私はクリスマスツリーに扮して2カ所へプレゼントを届けに行かせていただきました。
本当に差し迫った病気と戦っている子どもさんと保護者の方々には、京都府立大学の小児科病棟へクリスマスの時期にサプライズ的にお邪魔させていただいて、50名余りの子どもさんに洛中ロータリークラブの会員全員でメッセージカード書かせていただいて、それぞれプレゼントをお届けするという事を実施させていただきました。
あともう一箇所はですね。さらに重い障害をお持ちである、あるいは回復するのも難しいような重度の障害をお持ちの方が療養されている。亀岡の花の木医療センターというところがございまして、そちらは例年クリスマス会をされているんですけども、我々がメインゲストということで、クリスマス会に飛び入り参加させていただいて、それぞれ子どもさんに我々の会員からのメッセージを添えてプレゼントするという事を行いました。
今日の1つ目の方のですね。モルック大会のご説明させていただきたいと思います。
障害をお持ちの小学生、中学生の方々、それからもちろん健常者の方々も含めましてその保護者の方ですね。
選手と呼ばれる方100名とその他ですね。サポートする方。保護者の方も含めて。約200名でモルック大会を開催させていただきました。
・事業費
地区補助金を70万余り
洛中クラブの資金と合わせて200万余り。(洛中クラブ資金、ニコニコ寄付)
この資金はモルック大会だけでして、他には、会長も会員の方に呼びかけていただいて、寄付を募って事業をさせていただいたところでございます。(プラス100万円)
・参加者
会場をお借りしました東小学校の小学生、父兄も合わせて104名
車椅子に乗られた方5名
放課後デイサービスの方お子様10名
(こちらは障害者を少しお持ちの方が放課後デイサービスに通っていらっしゃる方)
教職員の方々
モルック協会の方11名(審判等)
会員(インストラクター、お手伝い)
来賓(京都市の副市長)
モルック親善大使(イケメン俳優2名)
インターアクトの皆様(龍谷大学附属平安高等学校のインタ-アクト)
<モルックの競技説明>
モルックをされた事のある方いらっしゃいますか?
ペットボトルみたいな大きさの棒を投げるんですけども、スキットル(全部で12本)と呼ばれる木の棒並べまして、3メーター半離れたところにあるんですけど、投げて倒すというスポーツでございます。
2チームに分かれまして1チーム、5名程度で交互に投げるわけです。
1本倒れたら5点、2本以上倒れたら倒れた本数なので2点獲得です。そして次のチームに変わります。とやりながら最終的に50点になったら勝ちというゲームでございます。
先に50点になった方が勝ちということですけど、50点超えてしまったら25点に戻ってしまうということで最後難しいということですね。48点で3点倒してしまったら25点に戻ってしまうということで、ピッチリ50点にしないといけないというようなスポーツということでございます。
<工夫した点・その他>
・小さいお子さんや、障害をお持ちの方への配慮行い、みんなで楽しめるように行った。
・当日のユニフォームを準備しました。ゼッケンには今日一日のニックネームを書いて、 お互いを呼び合いました。
・食事の準備としてキッチンカーを設置しました。
(スタンプ形式を導入しました。メニューはクレープ、から揚げ、ホットサンドです。)
・池田会長のご親戚の方から、おにぎりの提供
・楽しい時間の提供として、マジックショーを開催
<今日の勝者は?>
今日の勝者は誰ですか?
もちろん試合に一生懸命戦って優勝したチームも大事ですけども、今日の目的はということでですね。会の冒頭に、池田会長から共生社会についてということで、「お互いを認め合いましょう」と「楽しい時間を過ごしましょう」というお話をしていただいてたので、今日の勝者はということで「みんなで楽しめた人が勝者です」ということにさせていただきました。そして、選手全員に金メダルを贈呈しました。
<最後に>
結果として素晴らしい笑顔を皆さんから頂戴しまして、逆にこっちが勇気づけられたな、というふうに思っております。
決して大きな規模ではなかったかもしれませんけれども、この事業を通じて一つの共生社会が実現できたのではないかなというふうに考えております。以上ご報告でございます。ご清聴、ありがとうございました。
■質疑応答
質疑応答の前に、大野ロータリークラブの藤井様からコメントを頂戴しております。
園庭の緑化事業のお話をしていただきありがとうございます。
最初に取り組んだ当時の委員長のとてもとても熱い思いが、我々メンバーや市民や行政を巻き込んで大きな活動となりましたということでコメントを頂戴しております。
・福井ロータリークラブの寺本と言います。
貴重なお話ありがとうございました。どれも大変興味深くて、福井でもどれかやっていきたいな、というふうに思います。
ちょっと2つのロータリーさんにご質問なんですが、
①京都朱雀ロータリークラブ様へ
・4つの事業をされておりますけれども、ここの子どもの対象が30人とか20、何人とか分かれてましたが、同じ子どもを対象にして同じ子を集めたのか教えて下さい。
→ハピネス子ども食堂に参加されている子どもが大体50人ぐらいありますので、なるべく被らないように抽選をしたりして、割り振りを行いました。抽選に漏れた方は次の事業に優先して来てもらう対策を取りました。
・秋祭りイベントについて、約4000人集められたということなんですけど、これの告知の仕方を教えていただきたいです。
→この事業は、約20社、20団体ぐらいがまとまって協力をして行いました。その中のひとつの団体として朱雀ロータリークラブがあるわけなんですけれども、中には行政も入っておりますので、福祉課みたいなところを通じて、みんなでチラシを撒いて案内告知を行いました。前年が約3000人くらい来られているので、ある程度予想もできました。
②奈良大宮ロータリークラブ様へ
・事業が2つありましたけども、「君たちはどう生きるか」は3年生だけ対象にしておられます。「防災事業」については全学年を対象にしておられますが、これをあえて分けた理由を教えていただいたいです。というのは、何があったのかな、と、この2つをお聞きしたいです。よろしくお願いします。
→この2つの事業に関しては毎年もともと学校で実施されているもので、1つ目の方は3年生を対象に毎年4日間のプログラムを実施されていて、その中で4日目のプログラムを今回コラボレーションさせていただいたということと、あと2つ目の方もですね。毎年全校生徒を対象に保護者も呼んで毎年内容は違うんですけども、もともとそういうことを学校の方でされてて、そこに昨年度に関しては奈良大宮ロータリークラブで企画させていただいたという事でございます。
ありがとうございました。
・園部ロ-タリークラブの谷と申します。
①京都朱雀ロータリークラブ様へ
・1つ目の事業で、子どもさんを宿泊の伴う事業に参加されている点と、4つ目の事業が言うところの2650地区以外の神戸の方に行かれているということで、当クラブでもいろいろ子どもさんを連れて地区外に出るということにすごくクラブ内では危機感がありまして、今結構ハラスメントの問題等があると思うんですけど、その辺をどのように対処されているのかお伺いします。
→我々事業としては引率をして安全管理というのは一つ心がけていましたけれども、支援しているNPO法人ハピネスさんのスタッフの方も一緒に来られてまして、支援しているハピネスさんから何かあった時の保険とかかけてもらうようにもともとお願いをしていました。あと、遠くに出かけていた経緯ですけれども、子どもの方から行きたいという思いがすごいあって、ちょっとなんとかならないかっていうようなリクエストがあったので、なるべく採用してあげたいなという思いからお出かけいたしました。
ありがとうございました。
■講 評
諮問委員 佐竹力總 様
ただ今ご紹介を賜りました諮問委員をさせてもらってます佐竹です。
本日は本当に素晴らしいですね。
5つの社会奉仕事業を発表していただきまして、非常に素晴らしいニーズをつかまえまして、それぞれ皆さん一生懸命頑張っているということに心から敬意を表します。
一般的に我々ロータリーというのは、親睦と奉仕と言っているんですけど、特に奉仕というのはなかなか日本人がどっちかというと私個人的には難しいと言いますか、欧米はキリスト教の世界で黄金律といいますかね、ゴールデンルールがありまして、それは必ずキリスト教は収入にかかわらずその何パーセントかは、必ず地域社会に貢献しなさいということがあるんですけど、日本の場合はどっちかというと上から目線といいますか、恵みとか、施しとかお布施、とかですね、上から物をやるみたいな感じで。今までロータリーはどっちかというと、陰徳の美ってあるんですね。
これも良いか悪いかは別にして陰徳の美で、公のためにやる事は心の中にしもとけということ、それがあったからこそですね。
なかなかロータリーというのは陰徳の美が良かったんですけど、一般的には、何をやってるのかわからないんですよね。
そういうようなことがあって、この10年ぐらいから変わりまして、こんな良いことしてるんだからPRしようということで、実は始まってるわけですね。
だから海外では本当にキリスト教の黄金律、それからノブレス・オブリージュですね。
そういう言葉がありますけど、日本はそれが何か。施しという上から物をあげているということで、ちょっと報酬の部分がなかなか国際ロータリーと一致してないところがあったわけですけども、我々京都ロータリーは、ちょうど10年前。私が会長をした時に初めてカンボジアのシムリアというところに小学校、小学校というか中学校を作りに行ったわけですね。
これは社会奉仕とはちょっと違うんですけど、国際奉仕の問題ですけども、必ず皆さん国際奉仕をやられたら、そこに現地の日本人がおられるわけですね。
その方に全部任せて。
結局言うとは言わないけど、お金だけそこに渡して、代表が2,3人いてですね。
ほとんど行って何やってるのか、私の個人的意見ですけどパーティーやってホテルだと終わって、そのお金出したうちの半分ぐらいがやっと学校のために役立って、あと半分どっかに行ってるって言いますか。
だから学校建設というと費用も少なかったですから、だいたいみんな盛大にセレモニーを行うんですけども、そこの現地に行って、だいたい3年したら跡形もなかったと。台風で全部通り越したわけですね。
それで我々はそういうことを分かってますから、やっぱりお金を出してきちんと鉄筋のことをやろう。
鉄筋の建物を作ろうということをやりまして。ホノルルロータリーと提携しまして。やはり、アメリカのロータリーって素晴らしいですね。
ホノルルロータリークラブと京都ロータリークラブは姉妹提携しているわけですけど、京都ロータリークラブが来年100周年なんですね。
ホノルルロータリークラブは、その10年前に100周年をやってるんですね。
だからアメリカっていうのはすごいわけで、ホノルルロータリーと一緒にカンボジアのプロジェクト、我々は小判鮫商法で行ったわけですね。
驚くことはアメリカのロータリアンは、必ず3つのことを持っていくわけですね。
1つ目は、当然お金ですね。援助ですけど。
2つ目は、同時に家族全員がですねボランティアに来るわけですね。子供にも一緒に全部やらせて、全部ボランティアで自分で校舎を作る、自分で土木工事してですね。
3つ目は、それプラスいろんなインストラクターを連れて行きまして、カンボジアの子供に体操の教育とか、あるいはこれも驚いたんですけど、アメリカは200年しか歴史ないけども、アメリカの歴史をとくとくと教えてるわけですね。
だから日本人は何もしてないですね。
私たちは背広着てセレモニーでやってるだけでですね。
本当にもう目から鱗が出まして、そこから我々も5年続けてカンボジアに行ったんですけど、そこでまた私が個人的に思ったのは、ビル・ゲイツがポリオ根絶活動をやっておられるんですけど、ビル・ゲイツがいろんなところに接種に行くときには、全部エコノミーの飛行機で行かれるんですね。
ジーパン履いて何本もジェット機持ってるわけですが、エコノミーで行くわけですね。
京都ロータリーで一番最初に行ったとき、半分以上ビジネスクラスで行ってるわけですね。
私は怒りましたね。ビジネスクラスで行って、タイとか泊まって、そこで宴会してですね、何考えてんねんって事になりまして、これは恥ですけども、そういう事から、やっぱりもっとその方針に対しての姿勢がですね、全くなってないということを痛感いたしました。
今、国際ロータリーの使命はですね。職業人とそれから、地域社会のリーダーのネットワークを通じて人々に奉仕して、公潔さを奨励し、世界理解、善意平和を寄与する世界的な人道的保守体を目指すことということで、国際労働体の使命があるわけですけども、兵庫はですね。皆さん分かるように、世界でとか世の中でいいことをしようというね。
それが兵庫で今動いてるわけです。また、社会奉仕につきましては1992年の規定審議会で社会奉仕に関する新声明が採用されてるわけですね。社会奉仕はロータリアン一人一人が超我の奉仕を実践する機会ですということだそうです。
地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、全てのロータリアン個人にとっても、またロータリーコラボにとっても、献身に値することであり、社会的責務でもありますということを言ってるわけです。
社会奉仕プロジェクトは、1番目に「まず地域社会と関連している」こと、2番目は「ロータリアンにとって学びの機会となる」こと、3番目は「地域社会におけるロータリークラブの役割を見出す」こと。4番目は「現状の資金」ですね。資金源を持ってロータリアンはどのような援助をできるか予算内で判断するということ。
それから他の団体も一緒の社会奉仕活動に参加するように奨励するよう、推進者としての役割を果たすことになっているわけでして、こんなことが1992年にRIから社会奉仕に対する新声明が出されているわけなので、今日は皆さんの見てますと、ほぼここに順当しているわけで問題ないと思います。
これからも、地域のために皆さん社会奉仕活動を頑張っていただくことをお願いして、私の講評と挨拶にさせていただきます。
本日はお疲れさまでした。