財団奨学金・平和フェローシップ委員会

一般の方向け

RI2650地区グローバル奨学生からのメッセージ[三ッ浪 真紀子さん]

 

三ッ浪 真紀子さん

留学先:ハーバード公衆衛生大学院 栄養疫学部門

2021年9月より留学

支援クラブ:京都南ロータリークラブ

 

近況報告 (2022.5)

国際ロータリー奨学金を頂き、アメリカ東海岸ボストンにあるハーバード公衆衛生大学院にて研究員をしております。

日本では産婦人科医として働く中で、健康な食事や運動習慣と妊娠の関連に興味を持ちました。妊娠中に血圧が上がったり、赤ちゃんの具合が悪くなったりして緊急の対応が必要になった方の中には、普段の食事の塩分が高めだったり、お菓子ばかり食べておられたりする方がおられました。もちろんそれが全ての原因ではないにしても、もし、違うお食事を取っておられたら、もしかしたらこういった状況にはならないのでは?と疑問を持ったことがきっかけです。

今は栄養疫学部門で妊娠前の菜食主義パターンの食事がどのように妊娠中の高血圧症候群の発症に関連しているか、その他不妊症を含めた疾患の発症にどのように関連しているかを研究しています。一つの栄養素や食べ物のそれぞれの効果も重要ですが、一人の人がどのような食事パターンで栄養を摂取しているかということもとても大切で、野菜や果物を多く取り、加工肉や赤身肉の少ない食生活が病気の予防と関連していることが数多く報告されています。

同じ部署には妊娠だけでなく、循環器疾患や糖尿病、癌について研究しておられる方、また医療の面だけでなく、食事と経済、食事と自然環境について研究している方もおられ、食事と生活について多面的に考えていくことができ非常に面白いです。また、同じ大学院には行動科学という人間の行動を科学的に分析し、その法則性をビジネスや医療に活かす研究をされているグループもあります。いい食事パターンが見つかったとしてもそれを実際に生活に取り入れていくのは難しいと思うので、こういった研究分野とコラボレーションをしながら、患者さんへの食事教育などに活かしていきたいです。

研究以外の面でもロータリーにお世話になっています。ホストクラブであるケンブリッジロータリークラブは2週間に一度定例ミーティングがあり、またボランティア活動も活発に行っています。ローカルで多分野で活躍される方々と交流できることは、特に新型コロナの影響で新しいネットワークを築いていくのが難しい中、とてもありがたいことで、留学中の心の支えになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不安定な情勢の中、研究に集中し、充実した留学生活を送ることができ、ロータリーからの支援に感謝しております。研究はもちろん、その他留学で得た経験・知識を日本社会、日本のロータリーの皆さまにも還元できるよう、これからも益々精進したいと思います。