2024-25年度
福井東ロータリークラブ
林 利幸 会長
1974年12月、私たち「福井東ロータリークラブ」は「友情と奉仕の精神」をもって35名のメンバーにより創立されました。会員の減少や事務所の水没など幾度かの困難にもかかわらず、本年大きな節目となる50周年を迎えられるのは先輩諸氏の英知と奉仕への情熱があったからこそと敬意を表します。
25周年時の山崎利一会長は「私たちは未来を訪れることはできません。しかし過去を学び分析することによって、未来を推測することは可能です。私たちはもう今日から次の周年記念日に向けて希望をもって新しく歩み始めています。」と述べられ、社会状況や経済環境の変化に対応して発展するクラブの理想像を示されました。
私がこの50周年のテーマとして掲げた「温(たず)ね、繋(つな)ぎ、展(ひら)く」も、まさに故山崎会長の理念と共通するものです。私たちは先達より受け継いだ東クラブの伝統と培った活動をあらためて温めなおしてその肌で感じる。そして現在の社会や地域に繋ぎ、さらに新しい時代の発展に向けて行動していこう、という願いを込めています。
この機会に私なりに過去の活動の検証を行いました。東クラブにはRIのテーマに順応し、国際奉仕や青少年奉仕活動を熱心に行ってきた歴史があります。近年の認知症理解のためのオレンジハート運動やウェルビーイングへの取組みなど、社会の変化に対応してフィールドを変えてきた活動実績も誇らしく感じます。まだ田園が残る福井市東部地区や旧吉田郡という地域への愛着もクラブの個性を輝かせるものとなっています。一乗谷朝倉氏遺跡と永平寺という素晴らしい観光資源とともに更なる発展を目指していきたいと考えます。友好クラブである長浜北ロータリークラブとの友情も、先輩たちが浅井・朝倉の同盟を現代によみがえらせた熱意によるものと感謝致しております。また一貫して行ってきた地道な社会奉仕活動や地区大会・IM等の大会への参加率の高さもクラブの個性であると感じます。これらの活動こそが私たち東クラブの背骨であり、その真面目な気風が会員に流れている血であり汗であると考察します。
さて10月6日の50周年式典並びに祝宴の開催場所を、一乗谷朝倉氏遺跡唐門前広場と定めました。ご存知の通り、国の特別史跡・特別名勝・重要無形文化財に指定された私たちが誇る郷土の宝の場所です。爽やかな秋空のもとで参加した皆様が笑顔で帰って頂ける姿を思い浮かべます。会員皆さんのご協力で素晴らしい時間を創りあげましょう。今年度のRI会長ステファニーA・アーチック氏は、年度テーマに「ロータリーのマジック」を掲げられています。50周年を通して、私たちも魔法のような時間を楽しく過ごせたらと願います。
最後に東クラブにとって大変意義ある50周年ですが、これは一つの区切りであり、まさに新しい出発の時でもあります。本年度2650地区の中本ガバナーの唱えるスローガン「持続可能なロータリーに!共に学び、共に行動」の精神で、奉仕と親睦の両輪を一層力強く進めて参りましょう。甚だ微力ではありますが、会員皆さんの笑顔があふれる一年となりますよう精進努力して参る所存です。なにとぞご協力を賜りますようお願い申し上げます。