- プロジェクト名
- 丹波漆保護事業
- 実施期間
- 2022年09月15日〜2023年02月26日
- 実施場所
- 京都府福知山市夜久野町
- 応募部門/事業
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感動・感激部門
- 「より大きなインパクト」を与えた事業
- 「参加者の基盤を広げた」事業
- 「参加者の積極的なかかわりを促した」事業
丹波漆は、京都府福知山市夜久野町にある丹波地域で生産される良質な国産漆を指します。今日、漆器の需要減少と主に中国からの輸入漆の増加によって、国産漆の生産量は減少し続けています。後継者の育成と、伝統産業としての漆生産の保護が喫緊の課題となっています。
<活動目的>活動目的は2つあります。1つ目は、伝統産業としての国産漆生産にクラブとして貢献することです。漆生産には大変な労力がかかり、今回事業に協力頂いた NPO法人丹波漆様のみならず様々なコミュニティが保全に協力することが必要です。2つ目は、京都西RACとしての継続事業の可能性を探ることです。一つの事業に長く関わることの意義は大きいと考えています。
<活動目標>活動目標は2つあります。1つ目は、丹波漆について広く知ってもらうことです。伝統産業としての漆生産に関心のある人を増やすことが、伝統産業の保護の第一歩となります。そのために、まずクラブメンバーが丹波漆について正しく学び、身近なものとして理解することが2つ目の活動目標です
<活動内容>まずは、本事業開始のきっかけである15周年記念式典事業内で植樹したウルシノキの現状確認をするため、夜久野町まで下見に行きました。次に、本事業の第一部として、漆掻きの見学をしました。樹皮に傷をつけ漆液の採取をする漆掻きには、特殊な道具と採取技術が必要です。次に、第二部として、丹波地域で毎年行われているうえるかむ祭というイベントに参加し、ウルシノキの植樹をしました。最後に、25周年記念式典内にて事業報告をしました。式典記念品として、貴重な丹波漆を用いた漆塗りの箸を作成しました。
<活動の流れ>
丹波漆保護事業1:漆掻き見学・NPO法人丹波漆山内様による卓話(2022年9月15~16日)
丹波漆保護事業2:うえるかむ祭(ウルシノキ植樹活動)への参加(2022年11月12日)
式典記念品(漆塗りの箸)作成(2023年1月9~23日)
式典での事業報告(2023年2月26日)
25周年記念式典にて活動報告を行い、出席いただいたロータリアン・ローターアクターに丹波漆について知ってもらったことは、広報活動として大きな成果でした。150名以上の式典参加者には他地区からの出席者も多く、大きな規模で広報ができたと考えています。記念品としての漆塗りの箸も、実際に漆器を扱って身近に感じてもらうという点では大きな意義がありました。一方、継続事業としての丹波漆保護事業をどのように捉えていくのかという点については引き続き検討が必要です。特に、普段活動している京都市から丹波漆が生産されている夜久野町が遠いので、今後どのような頻度で関わりどのような事業を展開するかということについて工夫していく必要があります。