10月23日(月)にタイ・スタディツアー報告会が行われました。
タイ・スタディツアー
2016-17年山下年度 青少年奉仕委員会事業
ツアー期間:2017年6月2日(金)~6月7日(水)
参加:丸岡高校生
<今回学んだことを次につなげるために>
池田一成
今回のタイスタディーツアーで、私はいろいろなことを学びました。生活の様子や食事も違う「異国」を実感することができました。それと同時に、言語の壁は越えられないわけではない、ということも感じることができました。言葉が通じないのでコミュニケーションをとることは難しいと思っていたのですが、少しの英語と身振り手振りで簡単なやり取りができたことに感激し、あらためて、英語の必要性を実感することができました。また、同世代の外国の人たちと一緒に活動したり、ふれ合う機会は滅多にないので、今回とてもよい経験ができたと思います。この経験を生かし、大学進学後もフィールドワーク系の授業などに積極的に参加していきたいと思っています。最後に、今回のツアーで「話す英語」の重要性を肌で感じることができました。このことを忘れずに、コミュニケーションツールとしての英語の勉強に励んでいきたいと思っています。
渡邊雄大
私が今回のツアーで学び、感じたことは二つあります。一つ目は、言葉の壁は関係ないということです。当初、英語が通じないと言われ不安でした。しかし現地に行ってみると、笑顔で身振り手振りを使うことによって心を通わせることができ、言語への不安はなくなりました。今回、たくさんのタイの人々とふれあい、笑顔で人と接することの大切さを感じることができました。二つ目は、日本がいかに豊かかということです。孤児院では、親を亡くした子どもや暴力を受けた子供がおり、物質的な豊かさだけではなく心の豊かさも大切だと感じました。スラム街を見学して、日本ではとうてい考えられない現状があり、日本にいては知ることのできない発展途上国の現状を知るとともに、そこで生活する人々の生活水準の低さと過酷さを知り、支援の必要性を強く感じることができました。今回のツアーで、見たことや感じたことを忘れずに、この経験を自分の将来に生かしていきたいと思います。
尾方美帆
私は、今回タイスタディーツアーに参加した理由の一つである、「夢を見つけるきっかけにしたい」ということを常に頭に置き、5日間を過ごしました。その中で一番影響を受けたのは孤児院でした。親がいない、もしくは親に会えない状況にいる子どもたちがたくさんいました。年齢も幅が広く、私たちと同じ世代からやっと歩けるような子どもまで、年齢、性別を問わずみんなが仲良く暮らしていました。私が最も驚いたのは、一人でいる子が一人もいないということでした。そして、みんなが友好的で、私が一人でいると何人もの女の子が手を引いて一緒に遊ぼうと言ってくれました。ご飯の後片付けを積極的に手伝ってくれたり、みんなで集まってダンスをするゲームを、一生懸命説明してくれて、勝った時には一緒に喜び合うこともできました。このような経験を通して、私の曇っていた夢の道が少し晴れてきました。親がいないと思えないほど明るく、そしてたくましく生きている姿に私は感動しました。そして、このような子どもたちの支えになりたいと思いました。親がいない子どもたちだけでなく、人間関係に不安を持っている子どもや、悩みを抱えている子どもたちも支えられるような仕事につきたいと思うようになりました。世界という大きな規模でなくとも、カウンセラーなどの資格を取得し、もっと身近な夢や希望を持った子どもたちを手助けできる人間になりたいと思っています。そのためには大学へ進学し、いろいろと学ぶためにもっと勉強をしなければならないと思っています。
最後に、日本では経験できないような様々なことを経験することができ、ぼんやりとではあるものの夢を見つけることができた今回のタイスタディーツアーに参加できて、とてもよかったと思っています。
吉田若菜
私は、今回のタイスタディーツアーで実際にタイを訪れ、現地の人々と交流することで学ばされたことがたくさんありました。中でも、現地の子どもたちが、将来の夢を目を輝かせながら話す姿には、本当に尊敬させられました。今回、将来の夢について話しをしてくれたほとんどの子どもたちにはしっかりとした夢があり、将来が決まっていない理由も、夢を絞り込むことができないという前向きなものでした。しかし、この前向きな子どもたちとは裏腹に、タイの都市と地方との経済格差が教育分野においても格差を生み出している現実があることを知りました。タイの経済格差と教育格差に深い関係があることを知り、格差を是正し経済発展を進めるためには、教育の分野に力を入れていくことが大切だと思いました。
また、タイの人々から夢を持つということだけでなく、「笑顔」についても学ぶことができました。タイの人々の笑顔は大変素晴らしく、「ほほ笑みの国」と呼ばれているのも理解できました。笑顔を大切にし、夢を追いかけながら生活している人々を見て、自分も負けないよう努力していきたいと思いました。
道關梨奈
スタディーツアーに参加して、タイの素晴らしさと現状を知ることができました。私自身初めての海外で、最初は不安でいっぱいでした。しかしタイの人々はとても優しく、積極的に話しかけてくれて嬉しかったことを今でも強く覚えてます。「ほほ笑みの国」と呼ばれるだけあり、みんなの笑顔が素敵でとても癒やされました。その一方で、タイの裏側のスラム街では厳しい現状が残っていることを知りました。今では改善され少しずつ良くなっているものの、教育が受けられない子どもがいたり、消火活動の問題が残っていたりと、住みやすい街とはほど遠い印象を受けました。今まで、スラム街について深く考えることはなく、こうして自分の目で見ることで、厳しさを強く感じることができました。世界は今自分が見ている場所だけでなくとても広い場所である。だからこそ、今を生きる私たちは過去を知り、現状を知りよりよい社会を創りあげるために議論すべきであり、もっと視野を広げて行動すべきだと思います。私は、今回学んだことを生かして様々なことに挑戦し、誰かのために、世界のためにできることを積極的に行なっていきたいと思っています。
藤崎果凛
私はスタディーツアーを通して、多くのことを学ばせて頂きました。初めての経験ばかりで不安もありましたが、実際にいってみると、タイの人たちの暖かさのおかげで楽しく学ぶことができました。
私が今回のスタディーツアーで一番大切だと思ったのは笑顔の大切さです。孤児院や小学校の子どもたちは常に笑顔で元気でした。言葉は通じなくとも笑顔でいるだけで通じ合えたような気持ちになりました。常に笑顔でいるだけで、自分だけでなく周りのみんなも幸せな気持ちになりました。
私は、タイで学んだこの経験を生かしていきたいと思っています。常に笑顔でいて、周囲の人に常に笑っていてもらえる行動をとれる人間になりたい。そう思えるようになりました。このスタディーツアーでの経験を無駄にせず、しっかり自分の人生の糧にしていきたいと思っています。
浦先生
この度はタイ・スタディーツアーに参加させて頂きまして誠に有難うございました。今回一番に思ったことはこの6人がこんなにしっかりしていたんだ、という事です。学校生活では見られないものでした。しっかり考えてそして前向きにいろいろなことに取り組んでくれている事にとてもうれしく思いました。また、今日は報告、発表の中で自分の将来に対する思いや考えをはっきり述べてくれました。学校ではキャリア教育というものがありますが、なかなか響かない中、実際に自分の目で見て耳で聞いて肌で感じて、いろいろな音やにおいを経験することで自分の人生を考える機縁となり、いろいろな所へ行って実物を見るということはとても大事だと感じました
私には小学校と中学校の娘がいます。娘に絶対行って来いと言いましたが、中学校の娘は『食べものも食べれんし、いやや』と言いましたが、なんとか説得していろいろな所に行ってもらいたいと思います。
今回この6名がこのツアーを通じて一回りも二回りも成長してくれたことを教員として非常に有難く思っています。ご協力頂きましたロータリーの皆様有難うございました。
<報告を受けて>
東角会員
前年度・青少年奉仕委員長
ご報告有難うございました。
この事業はロータリークラブの活動の上ではとても良いプロジェクトだと思います。生徒たちにもっともっと視野を広げて頂いてお金や物の価値観など、いろいろな価値観の違いに気づいて頂きたいと思います。今、日本は先進国と言われる中、人間の人生に対する価値観をもう一度考え直す時期に来たと思います。これから歩んでいく若い生徒たちがしっかりと気付いてくれたことがすばらしいことだと思いました。人間は人が人を支えるということを改めて認識して頂いたことも良かったと思います。この事業は地理の学習、折り紙の学習、英語のしりとり、ダンスと4つのプログラムを基本にそれぞれの学校3か所、孤児院の4か所で行いました。このプログラムは大変ハードなものですが我々が一方的に与えたものではなく、生徒たちと一緒に作り上げたものです。タイ語は話せなくてもゲーム、プログラムを通じながら、生徒たちはいろいろなものを身につけて来たと思います。
今年度の国際奉仕委員会の事業はタイから2人を招き入れる計画です。また、スタディツアー事業を40周年の記念事業として取り組んではどうかと会長、幹事からご意見を頂戴しています。より多くの地元の子供たちに視野を広めて頂くプログラムにしていく方向で取り組みたいと思いますので、ご理解ご協力をお願いします。
今回は当該年度の山下会長、杉本幹事、林田恒正会員、水﨑会員、松井会員、そしと私と6人が参加しました。ハードなプログラムでしたが、ハードだからこそしっかり身につく部分も多かったのではないかと思います。
金会長より
浦先生をはじめ生徒の皆さん、ご苦労様でした。あなた方の実体験とそれから文字とか教室からは学べないような異国での体験を生々しく応えてくれました。そいう体験を通じて、ただの思い出にすることなく自分の将来への希望とか意欲、意識に繋げていくという姿を見て大変頼もしく思いました。どうぞ今のこの体験を家族や仲間たち後輩たちにもどんどん教えてあげてください。我々もその話を聞いてスタディーツアーそのものの意義と大切さをまた改めて痛感しました。皆さんどうも有難うございました。
≪会員感想≫
生徒さんの発表を聞きながら、若い世代が国際人として活躍する機縁になり得るすばらしい事業だと感じました。次世代を担う若者には、言語、文化を超え価値観の違いを認め合える社会づくりに貢献してほしいと思います。
(文責 倉田 教信)