11月20日(月)の例会では貴志医院 院長 貴志英生 様による講演会を行いました。
講師紹介
倉田教信プログラム委員長より紹介
貴志 英生様
福井東RC会員 貴志医院(福井市市波町)院長
心と精神のカウンセリング(健康相談)、生活習慣病・ストレス・人間関係・不安に関する相談。メンタルヘルス指導、精神衛生指導(日本医師会認定産業医)
認知症をサポートする為に多くの講演会活動、また、ロータリー活動でもありますポリオ撲滅運動にも積極的に参加されています。
『認知症の基礎知識』貴志医院 院長 貴志英生 様(福井東RC)
生命保険会社のアンケートによると、認知症は自分がなりたくない病気・家族になって欲しくない病気の上位に上がる疾患です。認知症の人は、そう言った病気になると言う意味で、辛く、不安を抱えています。2025年には高齢者の5人に1人が認知症という予測もあるほど、認知症は社会的な問題になっています。
認知症は脳の病気で、記憶障害や実行機能障害、行動・心理症状などが現れます。実効機能障害とは、ものごとの段取りを効率よく遂行できなくなる状態の事です。行動・心理症状とは、健常な我々にとって不快に感じる様なもので、徘徊や妄想などと言った症状のことです。行動・心理症状には、その成り立ちに理由があることが多く、注意が必要です。
認知症の人は、周囲からの暖かい声かけや関与が激減し、不安や孤独な世界に追い込まれ「寄る辺ない・孤独な」存在となるのです。認知症の人だけでなく、介護者も同様に苦しんでいます。
認知症になったら
- 医療と相談の上治療方針を決める
- 気持ちを共有できる相手を持つ
- 同じ病気を持つ人と交流を持つ
- 家族と生活全般について話し合う
- 法的制度の利用も考慮
- エンディングノートの利用も考える
などが大切です。
認知症の予防には
- 生活習慣病の予防
- 食生活課題
- 口腔機能の向上
- 閉じ込もり予防
- 運動習慣
が有効とされています。
個人的には、毎週例会があり、いろんな職種・年齢層が集い、様々なイベントを実行する「ロータリー活動」は、まさに認知症の予防につながると信じています。
≪会員感想≫
認知症は縁遠いものだと思っていましたが、近い内に4人に1人になると聞いて、認識を改めました。
ロータリー活動が認知症の予防になるというのが面白かったです。
(文責 瀬野 友伸)