丸岡高校生6名を引率して、2017年6月2日深夜便で日本を発った「2017スタディツアーinタイ」は、1日目2日目はパンガー県タクアパのバーンターンナムチャイ財団の孤児院を訪問、津波の影響で孤児となった子供や、虐待や貧困により入所している子供たちとそうめんや巻き寿司を一緒に調理して食べたり、地図やお絵かきソフト、折り紙を使った交流会、踊りやじゃんけんなどで親睦と交流を深めました。3日目には孤児院周辺の山奥の周辺小学校2校を訪問、地元の児童と地図を使った合同学習や意見交換会やを行って親睦と交流を深めました。4日目はバンコクに空路で移動しスラム街にあるドュアンプラティープ財団にて、4年前に丸岡RCが贈呈した消防ポンプ車がきっかけとなり活動が活発化した自主防災組織のボランティア青年たちとの意見交換や、スラム街や市場の見学を行い、その日の深夜便で無事丸岡に帰還しました。
5泊6日、うち2泊は機中泊の強行日程でしたが、参加した高校生6名は地元のタイの子供たちと最後まで積極的に交流支援を展開し、予想以上に親しく互いの文化交流や国際理解を深めてまいりました。またロータリーメンバーも今後、グローバル補助金を受けてタクアパRCと共同で行う教育支援事業についても、現地のメンバーとさらに一層の絆が深めることができ、互いに事業開始に向け意気高揚を図ることができました。
高校生は子供たちと仲良くなるのも早くてびっくりです。
高校生と一緒に作ったソーメンが大変好評でした。
バーンターンナムチャイ財団が運営する孤児院は、2004年にこの地で起きたスマトラ島沖大津波で親を亡くした孤児を受け入れるため、バンコクのドゥアン・プラティープが設立し、その後世界中のボランティア団体の支援により運営している施設ですが、現在は津波孤児以外にも貧困や麻薬中毒による家庭崩壊、育児放棄、幼児虐待や近親相姦など、日本ではとても考えられないような厳しい生い立ちを持つ子供たち120名が寝食を共にする寄宿舎です。子供たちはこの寄宿舎から幼稚園や小・中学校に通っていますが、小さな喧嘩は日常あるものの、いじめなどは全くなく、ロッジャーナ院長を中心に大きな家族として生活していました。
一見、恵まれた笑顔の裏には大変厳しい現実があることも伺ってきました。これからここで育って大きくなる子供たちの支援がさらに強く求められています。
タクアパ3日目には、現在申請中のグローバル補助金を利用した共同事業を計画しているタクアパロータリークラブの例会にも高校生とともに出席。高校生たちは現地のローターアクトとも交流しながら、共同事業の成功を誓い合いました。