亀の瀬地すべり歴史資料室
地滑りの脅威や闘いの記憶を今に伝える資料室。亀の瀬で過去に確認された地すべりの記録や資料、地すべりに翻弄された鉄道や国道のインフラの歴史を知ることができる亀の瀬地すべり歴史資料室。また、1962(昭和37)年から国の直轄で行われてきた地すべり対策事業の内容についても展示されております。
1号排水トンネル
亀の瀬の地すべりは、地下の断層に多量の地下水が流れ込むことで発生します。そのため亀の瀬一帯には地中の水を抜く排水トンネルが横方向に7本掘られており、総延長は7.2Km。1号排水トンネルは最初に掘られた排水トンネルで、1969(昭和44)年に完成しました。排水トンネル内部も見学させていただきました。
旧大阪鉄道亀瀬隧道
昭和初期に起きた大規模な地すべり。その爪痕を当時のまま残す“幻のトンネル”。通称「亀の瀬トンネル」と呼ばれる1892(明治25)年に開通した旧鉄道トンネルです。
現在のJR関西本線は、1931~1932(昭和6~7)年に発生した地すべりにより河内堅上駅から三郷駅間の一部区間を大和川対岸に付替えましたが、元々は亀の瀬の地すべり地内に鉄道トンネルが掘られていました。2008(平成20)年の排水トンネルの掘削により当時の姿のまま発見されたのです。その中でプロジェクションマッピングも見せていただきました。