鯖江ロータリークラブ、6月16日〈金〉第2806回例会卓話には、越前焼工業協同組合 事務局長 橋本 直視 様をお迎えして、「日本遺産、日本六古窯、越前焼」のテーマでお話頂きました。
先日、越前焼は日本遺産に認定。日本六古窯の一つとして、備前焼・丹波焼・信楽焼・常滑焼・瀬戸焼とともに全国に知られるようになりました。日本遺産はストーリーを認定するもので、そのタイトルは「きっと恋する六古窯ー日本生まれ日本育ちのやきもの産地ー」。
越前焼の歴史は古く平安末期より焼き継がれてきたとのこと。産地の証として、越前町(宮崎・織田地区)の山々には、斜面をトンネル状に掘りぬいた全長13メートル前後の大きさの「穴窯」と呼ばれる窯跡が二百以上、今も残っているそうです。.
越前焼の特徴、歴史から、衰微してゆこうとする地場産業を何とか復活させようとの「越前焼」を核にした町おこしについて。「見る・作る・使う」をテーマーに、約900年の歴史と伝統の作品を展示する陶芸館の資料館をはじめ陶芸教室、茶苑の建設と、12ヘクタールにも及ぶ陶芸公園を中心に、その付近に作家の陶房、やきものの試験機関、宿泊施設、テニスコート、農村グラウンド等を配備したクラフトパークの整備についてなど、「越前焼」産地復興のお取組みについてお話しいただきました。ふるさとをできるだけ良い形で後世に残すよう努めていきたいという強い情熱も伝わりました。
橋本様、お忙しい中ありがとうございました。今後、産地・組合ますますのご発展と皆様のご活躍を心からお祈りしています。