2024-25年度
桜井ロータリークラブ
内田 リカコ 会長
Enjoy Rotary!
― ロータリーを尽くす―
2016-17年度に続き、二度目のクラブ会長を拝命いたしました。
当時の年度当初の会員数は14名でしたが、前年度からの会員増強活動が功を奏し、すぐに4名の入会があり、年度終わりまで一人の退会者も出さず、会員増強のガバナー賞もいただきました。現在の会員数は11名。クラブ存亡の危機と言える人数です。昨年度は15名でのスタートでしたが、唯一のチャーターメンバーであった方が亡くなり、免許返納を機に退会された方おられたり、長期欠席であった方々が退会されたり、入会してすぐの会員さんたちが出席の機会も少なく、ロータリーが何であるかをお伝えできないまま辞めてしまわれたり・・・。それぞれの様々な理由での退会でしたが、「ロータリーをきちんとお伝えできないままの退会」は、最も大きな反省点です。RIが紹介してくれている「メンター」制度を取り入れて、きめ細かい情報伝達に努めたいと思います。
世界中の先進諸国でロータリアンの数が激減しているとはいえ、さすがに11名では会員一人一人にかかる運営上の負担が大変大きいことは否めません。活動内容を見直し、効率的な運営をすることは当然ですが、会員増強が喫緊の課題であることは誰の目にも明らかです。「お誘いするにもこんな弱小クラブではお声がけしづらい」と言う見方もありますが、「桜井クラブだからこそ」あるいは「桜井クラブにしかできない」企画力と執行力に富んだ素晴らしい活動を展開していると内外からの評価もいただいております。お声がけしても可能性は低いと思える相手でも自信を持ってお誘いできると思います。
近隣のクラブとの関係においては、できるところは共に活動することで双方の負担軽減を図り、一昨年度からお声がけいただいているクラブ統合も視野に入れながら進むべき時が来ていると考えています。
2016-17年度の概況報告書では、会員増強するにあたって、心から「ロータリーは楽しいよ」と伝えることができれば、お誘いしやすいのではないかと書きました。そして、ロータリーの「楽しみ」とは、「人との出会い」、「違った価値観と遭遇する」ことであるという思いは、当時も今も変わりません。違った価値観に出会ったときに否定したり排除したりするのではなく、「違うから面白い」と思えることがロータリーの「寛容」の精神につながるものであると考えていることもお伝えしました。これは、現在、国際ロータリーが掲げるDEI;「D= Diversity (多様性)」「E=Equity (公平性)」「I=Inclusion (インクルージョン)」にもつながるものです。「一人ひとりが違って当たり前」、「違うからこそ面白い」を大前提に、ロータリーの「楽しみ」は「人との出会い」であると、もう一度改めてお伝えしたいと思います。
今年度のテーマの「Enjoy Rotary‼️」は、私の前回の会長テーマ「ロータリーを楽しもう 」 のサブタイトルでした。英語の「Enjoy」の意味は、ただ「(遊ぶなどして)楽しむ」だけでなく、「満喫する」「享受する」という意味であるということをご存知でしょうか?食事のときに、「Enjoy your meal!」という声をかけてくれる店員さんがいます。その心は、「一つ一つのお料理を隅々までじっくり味わって食事を楽しんでください。」ということなのです。
今回のサブタイトルは、まさにその「隅々までじっくりと味わい尽くす」の意味合いで、「心を尽くして取り組んで、心ゆくまでロータリーを味わって、悔いのない活動をしたい」という思いからつけさせていただきました。
「ロータリーを尽くす」では日本語の文法としてはおかしいとは思いますが、「ロータリーを味わい尽くす」「ロータリーを知り尽くす」「ロータリーを広め尽くす」「ロータリーを考え尽くす」「ロータリーを語り尽くす」「ロータリーをやり尽くす」など人によって「ロータリーを」どう尽くすかはさまざまに有って良いものだと思い、あえて「ロータリーを〇〇尽くす」の〇〇の部分を皆様のクリエイティビティに委ねたいとの思いからこの言い回しを使わせていただきます。
ロータリーが「職業奉仕」を金看板に掲げている以上、自らの職業を大切にしたうえで、その職業を通して社会に奉仕し、ロータリー活動をすることは、ロータリアンとしての「責務」であり、「誇り」であると思います。本業に忙しくてロータリー活動に時間を割ける割合は少なくなりがちの現役世代も、比較的時間に余裕のある方々も、皆さんご一緒に、できる範囲でいいので、精一杯心を尽くし、手を尽くし、悔いの残らない活動をしたいと思います。
Enjoy Rotary‼️