彦根ロータリークラブは、初めての国際奉仕事業としてベトナムのハノイにある平和村で、老朽化した手洗い、シャワー、トイレ設備の改修を行い、12月19日に現地で完成引き渡し式を行いました。
約100人の子供たち(0~18歳)が暮らすハノイ平和村(Thanh Xuan Peace Village身体障がい者施設)は1991年に建設され、今年で26年を迎えました。平和村では、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響による障がい児の世話、育成、治療を行っています。ベトナム戦争が終わって40年以上たちますが、いまだに枯葉剤の影響が第2世代、第3世代に影響が出ています。平和村が非政府組織として村のすべての活動を支えるための資金は、国内外の組織や個人の助けを借りて行われています。
彦根ロータリークラブは、12月19日、設備改修完成にあわせ秋野正誠団長・小田柿喜暢国際奉仕委委員長以下総勢7名が、ハノイ平和村に出向き完成引渡し式を行いました。当日は、施設を代表して子供たちと職員約30名、NPO法人手を洗おう会(4名)と同村でさおり織を伝える活動をされている日本のボランティア団体(10名)も参加され盛況な会になりました。
完成引き渡し式は、子供たちの歓迎の歌やダンス、NPO法人手を洗おう会の挨拶、彦根ロータリークラブの挨拶、施設代表者の祝辞、日本からの子供たちへのプレゼント贈呈の順で行われました。
完成引渡し式では、彦根ロータリークラブ秋野団長が「平和村には初めて訪れました。戦争が終わって40年以上も経過しているのに、枯葉剤の影響被害があるのには衝撃を受けました。今回、この被害を受けている子供たちの施設で小さいながらも貢献が出来て良かったと思います。このような国際奉仕を世界に拡げていく重要性を実感し、今後もこのような活動を行っていきたいと思います。」と完成の祝辞を述べました。
平和村施設長から「皆さんの訪問を楽しみにしていました。この施設には軽度から重度の障害を持つ子供が多くいます。施設も老朽化しているので修理の必要性があります。今回、設備の修理をしていただき、手を洗おう会、彦根ロータリークラブの皆さんの協力にはとても感謝しています。」と感謝の言葉が述べられました。その後、施設の子供たちへ日本からのプレゼントを渡すとあふれんばかりの笑顔で喜びを表現していました。