鯖江ロータリークラブ

お知らせ

「知られざる鯖江の先人 砂村新左衛門(すなむらしんざえもん)」~7/26鯖江ロータリークラブ例会講話~

鯖江ロータリークラブ7月26日の例会卓話は、鯖江市まなべの館 館長 前田 清彦 様をお迎えして「知られざる鯖江の先人 砂村新左衛門(すなむらしんざえもん)」のテーマでお話をいただきました。

砂村新左衛門は、今から約400年前の江戸時代前期(17世紀)に、現在の東京・横須賀・横浜などで新田開発を実施した土木技術者。
1601年、福岡新左衛門の次男として現在の鯖江市で誕生。福岡家は戦国大名朝倉氏家臣だったが主家の滅亡後に農民に。現在の横越と下新庄の間にあった「砂畑」と呼ばれていた荒地を開拓して移住、「新」村と名付けた(現在の鯖江市新町)。つまり、砂村新左衛門は新田開発事業を企画する進取の気性に富んだ家柄に生まれた人物。

若い頃から壮年まで、三国湊で土木事業に携わる傍ら、新田開拓の技術を習得し全国各地に。1624~1645年には相模国三浦郡内川(現在の横須賀市久里浜)の新田開発に着手し(内川新田)。1659年には明暦大火後の江戸再建事業に参加し、現在の江東区南砂の新田開発の権利を(砂村新田)。また同じ頃に現在の横浜市中区の新田開発にも参加(吉田新田)。

今回は、砂村新左衛門について、知り、学ぶことができた貴重な機会でした。横須賀市や江東区などの現地には新田開発の石碑や新左衛門の顕彰碑が建てられているそうですが、この砂村新左衛門については、まだ鯖江ではあまり知られていないのが現状。全国で次々と事業を成功させ、活躍しその足跡も残している、知られざる鯖江の先人の存在を是非みんなで情報を共有し、広く周知していきたいですね。

前田館長様、大変お忙しい中、誠にありがとうございました。今後のますますのご活躍をご祈念いたします。