卓話
株式市場展望 忠田公夫 氏
講師経歴
大阪市立大学 商学部卒業
ナショナル証券株式会社 入社、同投資調査部長・取締役
明光ナショナル証券株式会社 執行役員株式会社SMBCフレンド調査センター 常務取締役を歴任し平成20年SMBC証券株式会社 客員ストラテジスト。
五味会員の奈良証券株式会社においても社員の研修、教育にあたっておられる。なお、奈良証券取締役営業本部長 増田嘉貴代 様も御同行くださいました。
年初来の株安は中国など世界的な景気の減速を映したもので,今年の前半は時に戻りを試す局面があっても、トレンドとしては景気―企業業績の下振れ懸念が払しょくされるまで、下値リスクがあると想定しています。国内景気も鈍化しており、脱デフレを確かなものにするために 日銀はマイナス金利の導入に踏み切りましたが、今後の米国経済の動向いかんでは円高リスクがあり、株価とともに為替の見極め も大変重要となります。
しかし、世界景気の減速を市場が十分織り込み、先行きの不透明感が薄れてくれば、投資のチャンスが到来するでしょう。
日米欧などの先進地域では、第4次産業革命の足音が聞こえています。人工知能をはじめ、自動運転、知能ロボット、サイバー セキュリティ、あるいは金融とIT技術が融合したフィンテック関連など、今後大きく成長する分野が誕生しているのです。 預貯金が魅力を失った今日、長期的な視点に立って、NISA やジュニアNISAなどの非課税枠を活用しながら、成長株投資を楽しむ好機かもしれません。ご参考までにサイバーダイン(コ―ド7779)やUBIC(同2158)の今後の安値に注目し たいですね。