職業奉仕委員会・親睦委員会合同 企業訪問
―柿の葉すし本舗 たなか 本社工場―
11月13日(火)、五條市にある「柿の葉すし本舗 たなか 本社工場」へ企業訪問させていただきました。定休日が水曜日とのことで、火曜日に例会日を変更しての移動例会。会員のご家族もご参加いただき、とても楽しい例会となりました。
創業は明治33年ですが、昭和48年に田中修司さんが現在の株式会社を設立され、今や東京4店舗を含む33店舗を展開されているそうです。
もとは、「夏祭り」のときのごちそうであった、各家庭に伝わるおふくろの味の柿の葉すしを、少しでも多くの方に知ってもらいたくて、平成4年に五條市の現在の本社工場を建てられたそうです。
「たなか」さんは、夏の間だけしか手に入らなかった柿の葉を、一年中利用できるようにする保存法を最初に開発され、また、ひと口大の大きさにそろえることを考案されました。これにより、一年中、均質な製品を量産できるようになったとのことです。
「味は心」を社是とされ、昭和54年には天皇皇后両陛下が奈良に御幸洛の折、中宮寺ご門跡からこちらの会社の柿の葉すしが両陛下に献上されました。郷土の味を次の世代にも伝えていきたいということで、年に1回だけですが、五條市内の学校給食に出るそうです。また、「柿の葉すし 手作り講習会」も開催されているとのことでした。
あいにく、工場は稼働時間外で、工場の上から見渡せるブリッジの上からガラス越しの見学をさせていただきました。夜中の2時からご飯の仕込みをして、私たちがお伺いした10時半ごろには、もうすでにすべての工程が終わっているとのことでした。窓は一つもなく、その理由は、窓があるとホコリなど異物が工場内に入ってくる可能性が高くなるから。また、照明器具だけでなくすべての配線が天井からつるされているのは、作業終了後、毎日、床に水を流して洗浄するためだそうで、従業員はじめ誰であっても、狭い限られた1か所のみのドアからエアーシャワーを通らなければ工場には入れません。それほどの衛生管理をしていても年に何件かのクレームはあるそうです。
機械はだれが作っても同じ物が作れて品質の均一化が実現できるが、一方で伝統的な手作りの方法も伝えていかなければならないということで、工場内でも一部は手作りの商品を作っているそうです。ネット販売限定だそうですが、手作りで作られたものを販売されることもあるそうで、ファンの方はお見逃しなく!(以上、総務課長の米田哲也様にご案内いただきました)
昼食は現社長の叔父にあたられる方が経営なさっている「吉野川レストラン 別館『撫石庵』」で「柿づくし」のお料理をいただきました。おいしかった~!