RLIとはロータリークラブリーダーシップ研究会の事です。
このRLIの研究会は、質の高いリーダーシップ教育を通じて、ロータリークラブを強化するため多くの地区が採用するリーダーシッププログラムです。但し、RLIはRIの正式なプログラムではありません。また、RIの管理下にも置かれていませんが、RIが承諾している、多くの地区が採用する合同プログラムです。2650地区では、栗田ガバナーの時に始まり今年で13年目です。
RLIの目的1
RLIの使命は、将来、クラブのリーダーシップを進めることができる潜在能力を有するロータリアンを見出し(必ずしもクラブ会長である必要がない)、そのロータリアンにとって、ボランタリー組織にとって、重要なリーダーシップと技能と質の高い教育を提供することが目的です。
RLIの目的2
私たちがロータリアンとして成長し、充実した活動をするためには、ロータリアン一人一人がロータリーを本当に愛し、理解し、自発的なモチベーションを高め、コミュニケーションや活動を活発にして、クラブの活性化に繋げていく必要があります。
RLIの目的は、ロータリアンの自主性と卓越した指導性を養い、クラブの刷新性と柔軟性を育て、ロータリーを楽しく活性化し、元気で強いクラブを創ることです。
研修方法
基本は、ファシリテーション手法を使ったディスカッション方式で行います。
ファシリテーションとは「促進する」「容易にする」「円滑にする」「スムーズに運ばせる」というのが原意。
RLIでの研修
研修の基本コースは、パートI・パートII・パートIIIと卒業コースになっています。参加者はパート毎に研修の修了証書を授与されます。
一日6時間、5~8名程度のグループに分かれ、毎回6つのセッションの分科会をすべて回って研修を行います。参加者は、3回以上同じメンバーと顔を合わせないように配慮しています。ここ最近のコロナ禍によってネットではDLの部屋を訪ねるという形です。今年はネットとリアル(面談)のハイブリッド方式で開催を致しました。どちらも一長一短あります。ズームは会場まで行かなくてよい、時間が有効に使える。反面、パソコンの画面越しでのディスカッションは、相手の反応もどこか形にはまった感じで、反応が見えにくい。リアルによる対面は、相手の些細な反応を見ながら臨機応変に話題を展開させ、深堀したりすることが出来る。
ここでの研修のポイントは「正解のある議論」にするのではなく、お互い参加されたクラブの事情も環境も皆違いますので、参加されたロータリアン同士、お互いの学び、経験に基づく考え方や奉仕活動を紹介しあい、触発しあいながら「お互いの考えを深めていく議論」を目指し、話し合う前よりも、あとの方が多少なりとも考えが深まった新たな気づきがあればよいというのが研修の基本です。
カリキュラム スパイラルとは
討論には主要な三つの柱 ①リーダーシップ ②奉仕 ③会員組織の強化
この三つの柱を中心に、スパイラル状に組み合わされています。らせん的展開であります。
スパイラルの言語は「らせん状」渦巻き状のものといいますが、RLIのカリキュラム、スパイラルは、らせん階段に例えるとわかりやすいと思います。らせん階段は、上ってくる人を真横からみますと、同じところをぐるぐる回って、人は一階から二階へ三階へとフロアーは上がってきます。
一階(すなわちパートI)では
「ロータリアンとしての私」私たち一人一人が学ぶべきテーマが各セッションのテーマになっています。
具体的にどんなセッションがあるのか
「パートI」の6つのセッションのテーマ構成
1)リーダーシップの本質をつかむ(ロータリーにおけるリーダーシップ)
2)私のロータリー世界
3)倫理と職業奉仕
4)財団I 私たちの財団
5)会員を引き込む(会員組織と会員維持)
6)奉仕プロジェクトを創造する(ロータリーの効果的な奉仕プロジェクト)
「パートII」では私たちクラブに関するテーマを検討します。
より効果的なクラブに成長するための課題が各セッションでのテーマとなっています。強いクラブにするために、改善可能な領域の再検討。どのようにして特別な改善が成されなければならないか。
クラブの戦略計画とその分析を進めていくことで、クラブを強くすることが出来ます。私たちは、問題改善のために、どのようなことが出来るでしょうか。私たちのクラブの地域社会における特有の地位について、また、新会員を惹きつけるクラブの質についても検討します。「パートIII」ではロータリーの世界を学びます。
パートIIIでは、パートIとパートIIでの体験をもとに、より幅広くロータリーの世界を学びます。その目的はロータリアンとしての成長とロータリー感の確立です。このセッションでは、効果的なリーダーシップ戦略、熟練したリーダーシップ技術の使い方、リーダーシックの機会を身につけます。
ロータリーでの機会、個人や地域社会、あるいは職業上の成長や発展のために、ロータリーで利用できる多くの機会を探求することを考えるのがパートIII です。
RLI研究会のまとめ
ロータリーでの旅を進めるとき、私は複雑で熟練したリーダーシップ技術の使い方にひきこまれ、そしてリーダーシップの機会を確りと身につけることが出来るでしょう。RLIはリーダーシップのスパイラルコースです。そのコース、パートIでは、「私たちロータリアンの一人一人が学ぶべきテーマについて取り組み・・・」パートIIでは「所属するクラブがより効果的なクラブに成長するための課題について考え・・・」、パートIIIでは「パートIとパートIIでの体験をもとにより幅広く奥深いロータリーを学ぶ機会を求めて・・・」となっています。よりRLIを理解していただくためには、まずRLIの研修を体験していただくこと。
「一見は、百聞に如かず」という言葉。伝える言葉には限界があります。それより現場に足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、鼻で嗅いで、触れてみる。そして、話していただくことです。いくらRLIの話を聞いていただいても、私の行き届かない下手な説明より、まず、参加し体験し、体得していただくことです。
多様なセッションでのディスカッションを通じての体験は、ロータリアンとしての変身、それは卓越したロータリークラブを創るプロセスに導いてくれる事でしょう。体験を通じてあなたのクラブを、より活性化させ、進化させ、変身させてより元気なクラブにしてください。
優れた、そして、強い「超我の奉仕」クラブの組織になるためにも・・・そのためにも、多くの方々に参加をしていただき、よりクラブを活性化させ、より強いクラブにしていっていただくのがRLI委員会の役割だと考えています。クラブが活性化し、強いクラブになっていくためには、いろんな条件があろうかと思いますが、私は基本となるその原点は、ロータリーを思う、リーダーの熱いエネルギーであり、そのエネルギーの向かうところは会員増強と例会出席の大切さへとつながっていくのだと考えています。
最近のRIは出席に重きを置いていないように感じるのは私だけでしょうか。それでも私は、なぜ、出席が大切か、ロータリーの原点である出席、出席の意義を理解することだと思っています。
最後になりましたが、貴クラブの益々のご発展を祈念申し上げます。