桜井ロータリークラブ

一般の方向け

国際大会の魅力(週報1003より)~内田リカコ地区フェローシップ副委員長・桜井ロータリークラブ幹事~

地区フェローシップ委員会は、国際大会への参加の促進、同好会推進を軸としたクラブ間交流、姉妹クラブ提携の3つを活動の柱としております。

本日は、お一人でも多くの方々国際大会への参加をお誘いすべく、国際大会の魅力についてお話させていただきます。

国際大会の大きな魅力の一つ目は、行ったことのないところへ行く機会をもらえるということです。ビジネスや観光目的だけでは行かないであろう場所へ行けるチャンスです。二つ目は、世界中に友だちを作れること、これもさらなる魅力です。胸にロータリーバッジがついているだけで、初めて会った人でも安心して話せる、そんな気持ちが味わえます。三つ目、そして何より一番大きな魅力は、私たちの活動が世界へ繋がっていることを実感することができることです。一昨年度の本会議でのビル・ゲイツのスピーチや昨年度の開会式でのアン王女のスピーチは「自分がロータリアンで良かった」という感動が湧き上がってくる内容でした。

桜井ロータリークラブでは2015-16年度のソウル大会に3名、2016-17年度のアトランタ大会に4名、2017-18年度に4名と、20名にも満たない小さい規模のクラブながらこの3年、毎年参加しております。

私が初めて参加した国際大会であるソウル大会は、様子がよくわからなくて、ドキドキしながら大会会場へ入りました。しかし、そこは会場に集う全員の胸にロータリーバッジが付いている特別な空間でした。たまたま近くに座ったというだけの世界のロータリアンと名刺交換をしました。アメリカ、カナダ、ドイツ、フィリピン、インド…その中でたまたま隣に座った、イギリス人と意気投合してツーショット写真を撮りました。彼は、私が「次年度会長エレクトだけど、ロータリー歴が短くて不安だ」というと、「世界の会長たちのサイトがあるから覗いてみたら?」とアドバイスをくれました。以来、たまにメールのやり取りをする程度でしたが、翌年の春、桜井ロータリークラブの桜井高校との協力事業でイギリスへの短期ホームステイ派遣事業でブライトンへ行くと連絡したら、「車で1時間くらいだから、迎えに行くよ」と気軽に、一日観光に連れ出してくれたのです。彼も「Rotaryって不思議なんだ。バッジが付いてるだけでお互い信用できて、たまたま国際大会で隣り合わせただけの人と、こんな事できちゃうんだから。」と言っていました。

★ロータリアンであることの誇りを感じる瞬間を体験できる国際大会へ、お一人でも多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げております。

アトランタ大会では、「せっかく遠くへ来たのだから」と、ニューヨークやワシントンへも足を延ばしました。ニューヨークでは自由の女神を水上バスに飛び乗って船上から見たり、ジョン・レノンの「イマジン」の碑を訪ねたり、噂のトランプタワーでお昼ご飯を食べたり、夜のタイムズスクウェアを歩き、ミュージカルも観ました。ワシントンでは地下鉄に乗り、ホワイトハウスやペンタゴンの前で写真を撮ったのですが、ペンタゴンでは軍事機密の保持のためとかで、決められた場所でしか写真を撮ってはいけないと警備の方に叱られました。

桜井は材木の街ですが、カナダも材木の輸出で有名です。わがクラブの会員様の取引先の工場見学をさせてもらったり、森林公園を案内してもらったり、普通の旅行では味わえないロータリーの職業奉仕の理念がいっぱい詰まった、「これぞロータリーならではの旅行」と思える旅でした。

最後に国際大会そのものの魅力です。アトランタ大会でのビル・ゲイツ氏のスピーチは圧巻でした。ポリオ撲滅活動に、ビル・ゲイツ財団がなぜロータリー財団を選んだのかがよくわかるスピーチでした。私の勝手な訳の要約ですが以下に掲載します。

「三十数年前、ロータリーがポリオ撲滅に向けて活動し始めたころには年間35万件もの症例があった。2007年、ビル・ゲイツ財団がロータリー財団とともに活動するようになったころには年間1,700件を超えるくらいのところにまではなっていた。しかし、それをゼロにするのには、それまで以上のお金がかかる。なぜならば、最後に残った発症例のある国々は、戦争があったり、大変な奥地であったりで、ワクチンがあっても届けるのが困難な地域であったからだ。ロータリアンはそのような地域にまでワクチンを届けるために自らワクチンの接種に赴くなど、危険な地域にまでワクチンが届くように努力を惜しまなかった。ロータリアンの勇気と尽力を讃えたい。」

このスピーチを聞いた時、それは、私がロータリアンになってから初めて、「本当にロータリアンで良かった」という気持ちが沸き上がってきた瞬間でした。

そして、それをまた再び感じさせてくれたのが、昨年度のトロントの大会でのアン王女のスピーチです。

アン王女ご自身がセーブ・ザ・チルドレンのイギリスの会長であられることから、必要な人たちに必要なものを届けることの難しさを痛感しておられる方であるからこその視点かと思います。(以下、内田の勝手な要約訳)

「ソマリアでのポリオワクチン投与」

・ソマリアでは文化的背景として、子どもたちや女性が病院へ行くことに抵抗がある地域であった。そこで、ロータリアンたちは、「市場」でポリオワクチンの接種を実施した。

・これはロータリアンたちがその地域の文化的背景に深い理解を持ち、定型にとらわれずどんな形で実施することが最も効果的に、本当にワクチンを必要とする人々へ届けることができるか?を考えて実行した例であり、素晴らしい成果を得た。

・ワクチン投与においては、どのようにして本当に必要とされる人々に届けることができるかが鍵であることを知っている、エゴを捨てどんな人々とも協力を惜しまないロータリアンの姿勢があってこその成果である。

★ロータリアンであることの誇りを感じる瞬間を体験できる国際大会へ、お一人でも多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げております。