桜井ロータリークラブ

クラブ向け情報

卓話「私のロータリーライフ」 内田リカコ ロータリー情報委員長

プログラム委員長より、会員の皆さまに、「ロータリー情報」を提供する卓話をとのご用命をいただきました。西岡会長の会長テーマの「個性を尊重し、友情と勇気をもってロータリーライフを」をお借りいたしまして、「私のロータリーライフ」という表題でお話しさせていただきます。

卓話の前半は、ロータリーに関する情報で、地区の研修会等ですでにお聞き及びのことばかりになるとは思いますが、新しくご入会いただきました会員様とともに、再確認の意味でお付き合いください。後半は、私が初めて桜井ロータリークラブにお世話になった7年前からの経歴と思い出で、個人的な独りよがりの自慢話になってしまいます。大変お聞き苦しいかとは思いますが、どうか最後までお付き合いいただければ幸いです。

まずは、ロータリーの始まりからです。ロータリアンとして、この人の名前だけは憶えておかなくてはならないのが、ポール・ハリス、ロータリーの創始者です。1905年2月23日、彼は3人の友とシカゴの中心街の友人の事務所で集会を開きました。これが、世界初のロータリーの例会です。彼らがロータリーを創った理由、それは、急速に発展する経済社会の「騙す者より騙される方が悪い」といった商業道徳の欠如した風潮を憂い、「公正な取引」ができる信頼できる相手を親友関係にまで発展させることのできる仲間を増やしたかったからだといわれています。また、ロータリーの名前の由来は、集会を各自の事務所を「持ち回りで(rotary)」開催したからとのこと。

日本に最初のロータリークラブができたのは、1920年(大正9年)、今年は日本のロータリー100周年です。のちに「米山奨学金」の名前の由来ともなる米山梅吉が初代会長、日本人初のロータリアン(在米中、ダラスロータリクラブに所属)であった福島喜三次が初代幹事を務めた東京ロータリークラブの誕生です。2番目は大阪RC、3番目は神戸RC、4番目は名古屋RC、5番目は京都RCです。日本にロータリーがやってきて間もない1923年9月1日、関東大震災が起こります。地震発生の3日後には、国際ロータリーからお見舞いの電報が届き、10日にはサンフランシスコRCから1,000㌦、11日にはニューヨークRCから1,000㌦、16日にはRIから25,000㌦、最終的に世界のRCから42,000㌦の義捐金が寄せられました。当時の電信事情、世界情勢に鑑みれば、世界の東の果ての国にすごい速さですごい金額の義捐金が届けられたことに驚くばかりです。第2次世界大戦の影響で1940年国際ロータリーを脱退、1949年に復帰するまでの間も例会は続けられており、敵国から来たロータリーへの風当たりを避けるため、例会場には「日の丸」掲揚し、「君が代」を斉唱するようになったとのことです。現在、日本には、約2,300のクラブがあり、会員数は9万人前後で推移しています。世界には、約35,000のクラブ、およそ120万人の会員登録があるそうです。

今までに国際ロータリーの会長になった日本人は、東ケ崎 潔(1968-69年度)(とうがさき きよし)、向笠 廣次(1982-83年度)(むかさ ひろじ)、田中 作次(2012-13年度)(たなか さくじ)の三人で、国際大会も3度日本で開催されております。田中作次さんはご存命で、幼いころは貧しいご家庭で育ち、家計を助けるために上京して夜間高校に通いながら働き、大会社の社長になられるまで大変ご苦労をされた方だとお聞きしております。

世界のロータリーの出来事で注目されるのは、シカゴロータリーの設立2年目から初の社会奉仕活動として公衆便所設置運動が展開され、さらに2年後に公園に公衆便所が設置されたことです。今でこそ、ロータリーは奉仕団体として認識されていますが、当時は「正当な取引」を目的とする職業人の集まりの色合いが濃く、社会奉仕活動を始めたのは大きな岐路であったように思います。

ロータリー財団の基となった「ロータリー基金」 は1917年に設立。アーチ・クランフがクラブからもらう記念品を辞退し、そのお金をもとにみんなに寄付を呼び掛けたことに始まります。

もう1点、ロータリーに女性会員が認められたのは1989年、たった31年前のことです。今でも、女性会員は世界でも25~30%弱、日本では5%程度です。わが桜井ロータリークラブは、17人中5名が女性で29.4%、小さなクラブですが、これは世界水準です。

ここからは【ロータリーの基本理念】について、ご紹介させていただきます。以下はMy Rotaryや概況報告書の裏表紙に掲載されておりますので、是非一度ご自身で調べてみてください。

【ロータリーの目的】は、「奉仕の理念を奨励し、これを育むこと」で、具体的には4つの項目を奨励することですが、注目したいのは第2項目の「ロータリアン各自の職業を高潔なものに」 、第3項目の「ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において」、」第4項目の「奉仕の理念で結ばれた職業人が」という文言で、この辺りがロータリークラブとライオンズクラブの違いでよく言われるところの、「ロータリーはI serve、ライオンズはWe serve」とか「ロータリーは職業奉仕、ライオンズは社会奉仕」といわれる所以ではないかと思います。ただ、これは情勢がどんどん変わり、ハッキリとそのような線引きがあるのかどうかは皆さん方ご自身の活動を通じてご判断していただければと思います。

【4つのテスト】は『1.真実かどうか2.みんなに公平か3.好意と友情を深めるか4.みんなのためになるかどうか』でロータリーソングにもなっています。これは、世界恐慌で多額の借金を抱えて倒産寸前だった会社の立て直しを頼まれたハーバート・テイラーが、宗教も理念も違う社員たちをまとめていくのに用いた標語で、実際にとても効果があったものだそうですが、1954年、彼がRIの会長に就任した時に著作権をRIに移譲しています。

【ロータリアンの行動規範】は、今まで4項目でしたが、2019年1月に「ハラスメントのない環境維持」の項目が追加されました。

【中核的価値観】「親睦」「高潔性」「多様性」「奉仕」「リーダーシップ」です。「中核的価値観」はとても難しい言葉ですが、私の個人的解釈ですが、要するに、「ロータリーが今までもこれからもずっと大切にしていく大切なもの」という意味だと思います。「親友を求めて(親睦)」創設された社交クラブが「高い職業倫理(高潔性)」でつながる、「様々な価値観を持つ人たち(多様性)」と「奉仕」活動を展開し、その中で「新しいリーダーを育て、自らもより良いリーダーに」なるために研鑽を重ねるのがロータリーなのだと思います。

そして、奉仕活動の種類分けとして【五大奉仕】=「クラブ奉仕」「職業奉仕」「社会奉仕」「国際奉仕」「青少年奉仕」があります。このうち「クラブ奉仕」「社会奉仕」「国際奉仕」「青少年奉仕」の4つは、奉仕の前についている文言の「~に対する奉仕」という理解で良いと思われますが、「職業奉仕」だけは「職業を通じて」する奉仕と考えられます。ここでもまた、ロータリーは「一人一人が自らの職業を通じてする奉仕」である、「職業奉仕、I serve」の団体であることが思い起こされます。私は、これからのロータリーでは、一つの事業がいくつもの活動分野の局面を持ち合わせるような事業をすることが求められていると考えています。

さらに、これらの奉仕活動における活動の柱は「重点的活動分野」です。これも今までは、「平和の推進」「疾病との闘い」「水と衛生」「母子の健康」「教育の支援」「地元経済の成長」の6つでしたが、先日、地区国際奉仕委員会での松原ガバナーからの情報によりますと、「環境保全」の項目が加えられ、7つになったとのことです。重点的活動分野に則した活動であれば、ロータリー財団の補助金を得やすいことはもとより、ロータリーの本旨に則った活動ができると考えられます。

【ロータリーの使命】は職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人びとに奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進すること。これもMy Rotaryの受け売りですので詳しくはそちらをご覧ください。

ロータリー情報の最後として、【ロータリーの2つの公式標語】を覚えておいてください。それは「超我の奉仕」と「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」です。いずれもロータリー創設期の1911年の第2回のロータリーの年次大会でアーサー・フレデリック・シェルドンによって提唱されたもので、1950年に正式標語とされ、1989年に「超我の奉仕」が第1標語に決められました。それぞれの意味は、ざっくり申し上げれば、「自分さえよければよいのではなくて、他人のことを考えて奉仕する」ことと、「奉仕することで自分自身が報われる」って感じの意味だと思っていいのかとは思いますが、大変奥の深い標語ですので、会員の皆さまがそれぞれにお考えを深めていただくのが良いのではないでしょうか。

さて、後半は私のロータリーライフの自慢話です。私は2013年の7月に稲田会長のもと、入会させていただいてからずっとクラブや地区の役職をいただき、もう、「好きでやってる」としか言いようのない状況ではあります。国際大会も、ソウル、アトランタ、トロント、ハンブルクと毎年行かせていただいております。それこそ、世界中のロータリアンと出会い、ロータリーをやっていなければ会えなかったはずの方々とご縁を結ばせていただきました。「出会い」こそ、私のロータリーライフの宝物であり、最大の楽しみです。そして、一番うれしかったことは、北口会長年度に幹事をさせていただき、ガバナー賞3部門すべてをいただいたことです。今年度もまた、西岡会長のもと、幹事をさせていただきます。今回も全力で西岡会長をお支えしたいと考えております。どうか、会員の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の卓話の結びとさせていただきます。